
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
割り干し大根のはりはり漬けは、大根を縦に16〜20分割して天日干しした「割り干し大根」を、昆布やスルメ、醤油などの調味液に漬けた漬物である。パリパリとした独特の食感が特徴で、三浦半島の先端に位置する三浦市を中心に伝承されている。三浦市は三方を海に囲まれた地形で、冬は暖かく夏は涼しい気候のため、一年を通じて露地栽培が可能であり、特に大根は日本一の生産量を誇る。大根の収穫時期である11月から3月にかけて作られ、多くの農家で日常食として頻繁に食されている。地域や家庭によってサザエやわかめを入れたり、鷹の爪でピリ辛にしたり、近年はキムチの素を使うなど多様なアレンジが楽しまれている。
由来・歴史
三浦市における大根栽培は江戸時代にまで遡る。明治後期、三浦の在来種と東京の練馬大根を交配して誕生したのが「三浦大根」であり、大正14年から東京市場への出荷時にこの名が付けられ、全国的な特産品となった。昭和50年代の台風被害後は収穫しやすい青首大根が主流になったが、三浦大根は今も根強い人気を保っている。こうした大根文化の中で、古くから割り干し大根が作られ、その定番料理としてはりはり漬けが親しまれてきた。
食べ方
根元を切り落とした大根を縦に16〜20分割し、約2週間天日干しして割り干し大根を作る。これを昆布、スルメ、醤油などの調味液に漬けると完成する。11月から3月の大根収穫期に作られ、多くの農家で日常食として食されている。サザエやわかめを加えたり、鷹の爪で辛味をつけたり、キムチの素を使うなど、地域や家庭、時代に応じたアレンジが広く楽しまれている。
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産地
漬物の名物

とん漬け
イノシシを味噌に塗って焼いた武士の知恵が、豚肉の名物へと変貌した。厚木市を中心に神奈川県で親しまれる味噌漬け豚肉は、ご飯のお供として現代も愛される。

まご茶漬け
「まごまごしないで早く喰え」という漁師の言葉が名前の由来。鮮度抜群のアジを叩いて熱いお茶をかける、伊豆半島の漁師めしが家庭の味に。
ふるさと納税山葵漬け
明治22年の静岡駅開業とともに売り出された駅弁発祥の名物。わさびの辛みと酒粕の甘みが絶妙に絡み、日常の食卓からお土産まで静岡人に長く愛されてきた。

べったら漬け
「べったり付くぞ」と縄で振り回されたのが名前の由来。江戸時代のえびす講で売られていた大根の浅漬けが発祥の、東京庶民の味。

にしんの山椒漬け
「にしん鉢」と呼ばれる専用の器が存在するほど愛された、会津の伝統保存食。北海道産の干物に山椒の葉を重ね、酢と醤油で漬け込むことで、にしんの臭みを消し爽やかな風味に仕上げる。

三五八漬け
「三・五・八」の名は塩3・こうじ5・米8の割合に由来するが、実際は1:1:1だったという説もある。江戸時代から続く二本松の米こうじ漬物で、野菜を余さず使い切れる保存食として長く親しまれている。
神奈川県の名物

のらぼう菜のおひたし
江戸時代の大飢饉で多くの人の命を救った伝統野菜・のらぼう菜を、シンプルにおひたしで味わう。花茎のやわらかな食感とほのかな甘みが特徴の春の味覚である。

サンマーメン
「生馬麺」と書く由来は「新鮮でシャキシャキした素材を上に乗せた麵」の意。横浜中華街の高価な肉そばに代わる庶民のまかないとして生まれた、野菜あんかけラーメンである。

牛鍋
1862年に横浜「伊勢熊」で誕生した、すき焼きとは異なる「煮る」牛鍋。開港直後の外国人居留地で生まれた和洋折衷の味は、妻の猛反対を押し切って始まったという。

マグロのかぶと焼き
巨大なマグロの頭が丸ごとテーブルに上がる豪快な料理。元は三崎の漁師たちが船の煙突で蒸し焼きにした始まりで、今では希少部位を味わえる観光名物となっている。

かんこ焼き
雅楽の太鼓「鞨鼓」に似た形が名前の由来。江戸時代から続く相模原・津久井の山間の知恵が詰まった、灰で蒸し焼きにした素朴なおやき。

にごみうどん
「濁る」からか「煮込み」がなまったのか、名前の由来は諸説ある相模原・津久井の郷土麺。稲作に不向きな土地で小麦栽培が盛んな背景から、昭和40年代までは毎日のように食された。