
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
栗の鬼皮を丁寧にむき、重曹を使って何度もゆでこぼしした後、砂糖で甘く煮詰めた和菓子風の保存食である。埼玉県日高市は県内トップクラスの栗の産地で、「高麗川マロン」「日高ぽロン」などのブランド栗が栽培されており、各品種の特徴を生かした料理が作られている。秋の収穫期に大量に作り、冷凍保存して冬の間に自然解凍して食べる習慣があり、お祭りやお祝いの場で重宝されてきた。家庭ごとに品種を指定して購入し、それぞれの風味を引き出す工夫がなされている。
由来・歴史
日高市は埼玉県内でトップクラスの栗の産地であり、大粒の「高麗川マロン」や渋皮が簡単にむける「日高ぽロン」などのブランド栗が栽培されている。かつて砂糖は高価で貴重であったため、「栗の渋皮煮」は日常的に広く作られる料理ではなく、お祭りやお祝い事などで食される贅沢な料理として伝わってきた。
食べ方
栗の鬼皮だけを丁寧にむき、重曹を加えた水で何度もゆでこぼししてアクを抜く。その後、表面の硬い筋や毛羽立ちを指先で取り除き、砂糖を加えた水で紙の落し蓋をして20〜30分煮る。栗の収穫期である秋に大量に作り、冷凍保存して冬の間に自然解凍して食べるのが一般的で、お祭りやお祝いの時に特に作られる。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
煮物の名物

八ツ頭の茎の炒め煮
「血の道の薬」と呼ばれた八ツ頭の茎は、干して保存した「芋がら」を炒め煮にした埼玉の知恵料理。ごはんのおかずにも酒のつまみにもなるしっかりとした味わいが特徴である。

どじょう煮
田んぼのじょうを手ですくって捕獲し、丸ごと煮付けた滋養強壮の味。骨も頭も食べられる「丸鍋」は、埼玉県東部の川の恵みを丸ごと味わう知恵である。

くわいの含め煮
慈母が乳を授ける姿に似た芽の形から「子孫繁栄」の縁起物とされ、お正月のおせちに欠かせない「くわいの含め煮」。くちなしの実で鮮やかな黄色に染める埼玉の伝統料理である。

花いんげんの煮豆
標高900m以上の冷涼な高地でしか育たない「高原花豆」を、乾燥させてからやわらかく煮込んだ吾妻地域の定番保存食。おせちや神棚への供え物としても重宝されてきた。

ざく煮
婚礼の膳に供され、夫婦が「水と油にならぬように」と油を使わないという願いが込められた群馬の縁起汁。するめをだしにした独特の風味が特徴である。

さがんぼの煮つけ
「サガンボ」は紡錘形の氷柱を意味する方言が由来で、北茨城から内陸・栃木へ運ばれたサメの身の部分を指す。海なし県で珍重された保存食は、今も正月の「晴れの日」に食卓を飾る。
埼玉県の名物

つみっこ
「つみとる」という本庄地方の方言が名前の由来。小麦粉の生地を手でちぎって鍋に入れる手軽さから、養蚕や機織りの合間に重宝された埼玉の郷土料理。

こんにゃくのみそおでん
生のこんにゃく芋を手作りした三角形のこんにゃくに、ごまやゆずを混ぜたみそだれを付けて食べる秩父・寄居の名物。熱々の串揚げスタイルで、子どものおやつから観光客の味わいまで幅広く親しまれる。

やきとり
鶏肉ではなく豚のカシラ肉を使う東松山市名物。かつて工場労働者の腹ごしらえとして親しまれ、今も赤提灯の店で味わえる。店ごとに異なる味噌だれが個性を彩る。

甘露梅
関東三大梅林の一つ・越生梅林の「べに梅」を使い、青梅を赤ジソで包んで砂糖漬けにする甘露梅。南北朝時代に太宰府から伝わった梅の里の伝統菓子である。

みそポテト
秩父の農家で「小昼飯」として親しまれた焼き芋風の郷土料理が、B級グルメ王決定戦優勝で脚光を浴びた。ホクホクのジャガイモに甘辛い味噌だれが絡む、畑作地帯ならではの知恵の味。

ねじ/小豆ぼうとう
秩父の「ねじ」は、螺旋状にねじった短いうどんに小豆あんを絡めた名物。貧しかった時代に餅の代わりとして生まれたという説があり、8月16日の送り盆に食べられる。