
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
豚のこめかみから頬にかけてのカシラ肉と長ネギを串に交互に刺し、炭火で焼き上げた塩味の焼き物である。埼玉県東松山市を中心に、東松山駅周辺に多数の専門店が軒を連ねる。かつて食肉としては加工原料に回ることが多かったカシラ肉を、地域の大規模工場で働く従働者の食事として活用したことから定着した。赤提灯を掲げる居酒屋で提供されることが多く、子どもから大人まで幅広く愛されている。白味噌をベースに唐辛子やにんにく、果物のすりおろしなどを加えた味噌だれは、肉の切り方や刺し方とともに店ごとの個性が現れる。
由来・歴史
東松山市は北海道美唄市・室蘭市、福島県福島市、愛媛県今治市、山口県長門市、福岡県久留米市と並ぶ日本7大「やきとり」の街の一つである。ただし鶏肉ではなく豚のカシラ肉を用いる点が他地域と大きく異なる。かつて食肉として価値が低かったカシラ肉が、地域の大きな工場で働く従業員の食を支える存在へと変貌し、独自の食文化として確立された。
食べ方
カシラと長ネギを交互に串に刺し、炭火でじっくり焼いて塩で味付けする。白味噌に唐辛子、にんにく、ごま油、みりん、果物のすりおろしなどを混ぜた味噌だれを好みでつけて食べる。新鮮なカシラを使い、主に赤提灯を下げる居酒屋で提供される。労働者の間で食べられてきた経緯から、気軽に立ち寄れる雰囲気の店で親しまれている。
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産地
埼玉県の名物

ゆず巻き
大根にゆずの皮を巻き込んだ埼玉の漬物。正月料理として愛される一方、酒の肴やお茶請けにもなる保存食で、甘酢や三杯酢に漬け込む家庭ごとの違いがある。

うでまんじゅう
「ゆでまんじゅう」がなまって「うでまんじゅう」となった埼玉県所沢市の郷土菓子。蒸すのではなくたっぷりのお湯でゆでることで、もっちりとした独特の食感が生まれる。

すみつかれ
節分の豆を残して使う北埼玉の知恵料理。鬼おろしで粗くおろしたダイコンと炒り大豆を煮込み、初午の日にお稲荷様に供える冬の保存食である。

こんにゃくのみそおでん
生のこんにゃく芋を手作りした三角形のこんにゃくに、ごまやゆずを混ぜたみそだれを付けて食べる秩父・寄居の名物。熱々の串揚げスタイルで、子どものおやつから観光客の味わいまで幅広く親しまれる。

つみっこ
「つみとる」という本庄地方の方言が名前の由来。小麦粉の生地を手でちぎって鍋に入れる手軽さから、養蚕や機織りの合間に重宝された埼玉の郷土料理。

栗の渋皮煮
砂糖をふんだんに使う贅沢な味わいが特徴。かつてはお祭りやお祝い事にしか食べられなかった、日高市の栗文化が詰まった保存食である。