
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
宮城県の伝統野菜「仙台白菜」を塩漬けした漬物である。葉が柔らかく甘みが強いこの白菜は、アミノ酸を豊富に含むため漬物にすると適度な歯ごたえが残り、熟成するほど風味が増す。主な生産地は宮城県で、特に松島系の品種改良を経て白菜出荷量日本一となった大産地の背景がある。霜が降りる11月中旬の収穫期に漬け込み、ご飯のおかずやお茶うけとして家庭や飲食店で広く食べられてきた。家庭により塩加減や熟成期間が異なり、古漬けはごま油炒めなどアレンジもされる。震災後の復興象徴として現代も継承されている。
由来・歴史
白菜の日本への伝来は明治時代に始まり、宮城県では日清・日露戦争の凱旋の際に中国から種子が持ち帰られた。大正時代に「松島白菜」が誕生し、これを基に改良を重ねて宮城県は白菜一大産地へ発展。「仙台白菜」としてブランド化されたが、輸送性に劣るため戦後は栽培が衰退した。2011年の東日本大震災後、塩害に強い特性を活かしJA全農みやぎが生産復活・振興に取り組んだ。
食べ方
11月中旬に収穫した白菜をしばらく追熟させ、塩を振って漬け込む。食べやすい大きさに切ってそのまま食べるほか、酸味が増した古漬けはごま油で炒めるなどして調理する。ご飯のおかずやお茶うけとして、家庭や飲食店で幅広く利用されている。
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産地
漬物の名物
ふるさと納税千切り大根(切り干し大根)のまだか漬け
「まだかぁ~」と待ちきれず声が上がるほどの美味しさが名前の由来。宮崎県産の千切り大根を使った、体に良い具材が詰まった健康的な漬物である。
ふるさと納税瀬高の高菜漬け
1メートルを超える背丈が名前の由来。明治に中国由来の青菜と在来種を掛け合わせ誕生した「三池高菜」は、筑後の豊かな水と土が育む栄養豊富な保存食である。
ふるさと納税しば漬け
高倉帝の皇后・建礼門院が「紫葉漬け」と名付けたと伝わる、京都を代表する赤しそ漬け。大原の名刹・三千院発祥の「京都三大漬物」である。
ふるさと納税千枚漬け
御所の料理人が考案した「京都三大漬物」の一つ。聖護院かぶを薄く千枚に切った繊細な酢漬けで、長期保存を目的としない、まさに「食べるための漬物」である。

青菜漬
明治37年に中国・重慶から渡来した山形青菜を使った漬物。シャキシャキの歯ざわりと独特の辛味が白米を何杯でも進ませ、庄内では「弁慶めし」という郷土料理にも欠かせない。

せぐろいわしのごま漬け
「背黒」と呼ばれるカタクチイワシを、炒りごまと唐辛子で漬け込んだ千葉・九十九里浜の保存食。大量に水揚げされる旬のイワシを、日持ちさせる知恵が生んだごまの香り豊かな郷土料理である。
宮城県の名物

仙台雑煮
椀からはみ出すほどの焼きハゼとハラコが特徴的な仙台の正月の味。江戸時代末期から続くハレの日の食事は、近年の不漁により年々高価になっている。

しそ巻き
伊達政宗公の時代に遡る宮城の名物。仙台味噌に胡桃とごまを練り、青しそで包んで揚げた一品は、おかずからお茶うけ、子どものおやつへと姿を変えて親しまれてきた。

たけのこご飯
雨上がりに食べきれないほど獲れるたけのこを、田植えの時や行楽に炊きこんだ宮城の春の味。姫皮から根元まで部位を使い分ける知恵が詰まった日常のご飯である。
ふるさと納税笹かまぼこの磯部揚げ
宮城の「笹かまぼこ」を青のり入りの衣で揚げた一品。伊達家の家紋にちなむ名前を持つ名産を、家庭で手軽にアレンジして楽しめる。

サンマのすり身汁
石巻では「松葉汁」と呼ばれるサンマのすり身汁。大根を松葉に見立てたひき菜を入れる独特の盛り付けが、港町の食文化を象徴する。

サンマのきがき
「きがき」はカツオの塩蔵漬け汁という魚醤の名残。かつては醤油の代用品として貴重な調味料だったが、今はサンマと大根を醤油で煮込む秋の味覚として宮城県気仙沼の家庭に親しまれている。