
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
宮城県の名産「笹かまぼこ」を、青のり入りの衣で揚げた料理である。薄力粉に鶏卵と青のりを混ぜた衣をまとわせ、油でカラッと仕上げる。気仙沼や石巻、塩竈、閖上など豊かな漁場を持つ宮城県で、明治時代から親しまれてきた郷土の味を活用したものである。子どものおやつや酒のつまみとして日常の食卓に並び、天ぷらやおでん、サラダなど様々な形で食される。熱々でも冷めても美味しく、家庭ごとに衣の配合や揚げ加減のアレンジも見られる。近年は包装技術の向上により宮城県を代表する土産品としても定着し、県内40軒以上のメーカーが個性豊かな商品を展開している。
由来・歴史
明治の中頃、宮城県の漁港でヒラメやスズキ、タイなどが大量に獲れるようになったが、輸送手段が未発達だったため保存用に「焼きかまぼこ」が生まれた。もとは各家庭で白身魚をすり身にし手のひらで形作って焼いていたもので、「手のひらかまぼこ」「ベロかまぼこ」などと呼ばれた。旧仙台藩主伊達家の家紋「竹に雀」の笹にちなみ「笹かまぼこ」と名付けられ、昭和に統一された。後にヒラメの漁獲量が激減し、現在はスケソウダラなどが原料となっている。
食べ方
薄力粉に鶏卵、青のり、水を加えた衣に笹かまぼこをくぐらせて揚げる。アツアツの状態でも冷めても美味しく食べられる。日常のおやつや酒のつまみとして家庭で気軽に作られ、郷土料理を提供する居酒屋でも出される。おでんや天ぷら、サラダなど他の調理法との組み合わせも楽しまれている。
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産地
宮城県の名物

仙台白菜の漬物
日清・日露戦争の凱旋時に中国から持ち帰った種が起源。塩害に強い特性から東日本大震災後に復活した「仙台白菜」は、漬けるほど味が深まり長持ちする特異な性質を持つ。

仙台雑煮
椀からはみ出すほどの焼きハゼとハラコが特徴的な仙台の正月の味。江戸時代末期から続くハレの日の食事は、近年の不漁により年々高価になっている。

しそ巻き
伊達政宗公の時代に遡る宮城の名物。仙台味噌に胡桃とごまを練り、青しそで包んで揚げた一品は、おかずからお茶うけ、子どものおやつへと姿を変えて親しまれてきた。

サンマのすり身汁
石巻では「松葉汁」と呼ばれるサンマのすり身汁。大根を松葉に見立てたひき菜を入れる独特の盛り付けが、港町の食文化を象徴する。

サンマのきがき
「きがき」はカツオの塩蔵漬け汁という魚醤の名残。かつては醤油の代用品として貴重な調味料だったが、今はサンマと大根を醤油で煮込む秋の味覚として宮城県気仙沼の家庭に親しまれている。

おくずかけ
仏前の精進料理から生まれた「おくずかけ」。県南の彼岸やお盆に欠かせない、くず粉でとろみをつけた優しい煮込み麺である。