
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
油揚げに、人参・ごぼう・しいたけなどの五目具材を混ぜ込んだごはんを詰めたいなりずしである。味付けは砂糖・みりん・醤油の合わせ調味料で、甘辛く仕上げる。主に茨城県笠間市を中心に伝承され、同市には日本三大稲荷の一つである笠間稲荷神社が鎮座する。年間を通じてさまざまなシチュエーションで食べられ、大人はもちろん子どもにも人気。家庭ごとにアレンジが豊富で、もち米を混ぜておこわ風にしたり、夏は枝豆、冬はぎんなんを入れたりと季節感を取り入れる。常陸秋そばを使ったバリエーションも人気で、現代では「笠間いなりずし」としてまち全体で盛り上げている。
由来・歴史
茨城県は温暖な気候と豊かな水質を活かし、古来より農業が営まれてきた農業県である。笠間市には日本三大稲荷の一つである笠間稲荷神社が鎮座しており、古くから市民や参詣客に「五目いなりずし」が振る舞われてきた。地元でとれる農産物を使うことで、長年親しまれる郷土料理として定着した。
食べ方
油揚げは油抜きしてから砂糖・みりん・醤油で煮立たせ、具材は千切りにして炒めてごはんと混ぜる。油揚げの中に詰め、口を上にして中身が見えるよう並べて食べる。アレンジは豊富で、もち米を混ぜておこわ風にしたり、夏は枝豆、冬はぎんなんを入れて季節を楽しむ。常陸秋そばを使ったバリエーションも人気。年間を通じてさまざまな場面で食べられている。
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産地
寿司の名物

箱ずし
四角い木枠で押し固めた愛知の「切りずし」は、具材を斜めに配置する工夫で皆が平等に味わえるよう配慮された祝いの料理である。かつては贅沢品とされ、木枠を持つ家庭も多かった。

葉っぱずし
アブラギリの薄紅色の葉で包む、九頭竜川流域の祝いの寿司。箸を使わず葉を剥いて手で食べる独特のスタイルが、祭りやお盆の席に華を添える。

はたごんぼずし
「はたごんぼ」は急斜面の硬い赤土で育ち、直径10cm・長さ1mにもなる橋本市西畑地区の特産ごぼう。輪切りにして中心をくり抜き酢飯を詰めた「はたごんぼずし」は、地元組合が生み出したオリジナルメニューである。

銀ぶろうずし
「不老長寿の豆」と伝わる黒いいんげん豆を酢飯に混ぜた祝宴の鮨。艶やかな見た目から「銀」、長寿祈願から「ぶろう」と名付けられた縁起物である。

太巻ずし
戦後に女性の手で華やかに進化した、断面の図柄を楽しむ上総・下総の祝い寿司。かつては男性の名誉職だった巻き寿司が、家庭のイベントを彩る名物となった。

ふなずし
骨まで食べられる乳酸菌発酵の珍味。琵琶湖の子持ちニゴロブナを塩と米で長期熟成させ、正月の祝い膳や神社の神撰として古くから重宝されてきた。
茨城県の名物

ごさい漬け
「ごさい」の名は脂肪分の少ない小型イワシ「こさい」が由来ともいわれる、鹿島灘の発酵漬け物。かつては秋のイワシ漁で各家に配られ、庶民の貴重なタンパク源となった冬の保存食である。

はまぐりごはん
産卵前の大ぶりな「鹿島灘はまぐり」を贅沢に使った炊き込みご飯。貝殻が「夫婦和合」の象徴とされ、縁起物としても重宝されてきた。

干しいも
遭難した薩摩の船を助けた縁から静岡に伝わり、茨城で一大産業となった「干しいも」。海風を利用した製法が全国トップの生産量を生み出す。

がりがりなます
鬼おろしで大根を"ガリガリ"と粗くすりおろす独特の食感が名前の由来。茨城県南部の水田地帯では、正月などのハレの日に欠かせない郷土料理として親しまれている。

あんこうの共酢
アンコウの7つの部位を肝入り酢味噌で食べる茨城県北部の名物料理。「西のフグ、東のアンコウ」の冬の味覚を、酒の肴として親しんできた。

赤餅
鎌倉時代に群馬から伝来した赤もろこしの粉でつくる赤色の餅。水害に強いもろこしは、利根川流域で米の代わりの主食として重宝された。