
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
祖谷そばは、徳島県三好市祖谷地域の地元産そば粉を100%使用し、つなぎの粉を入れずに打つため麺が切れやすく太く短くなるのが特徴の蕎麦である。祖谷は険しい山間部で米作が難しく、栽培期間の短いそばが古くから主食として親しまれてきた土地である。主に10月の刈り取り後、祝い事や人が集まる際のもてなし料理として供されてきた。家庭ごとにそば粉をひき、祖谷の新鮮な水でこねる伝統が受け継がれ、油揚げや山菜など地元食材を具に使うアレンジも見られる。
由来・歴史
祖谷のそば栽培は、源平合戦に敗れた平家の落人が祖谷に逃れ、米が育ちにくい当地でそばの実を栽培し始めたことが起源といわれる。育ちやすく栽培期間も短いそばは以降主食として定着し、麺が切れやすく短くなることから「そばきり」の別名も生まれた。
食べ方
各家庭の女性がそば粉をひき、祖谷の水を加えてこね、包丁で細く切って前日から準備するのが伝統的な作り方である。ゆでたそばを丼に盛り、温かいだしを注いで油揚げ・かまぼこ・ねぎ・山菜などを具として食べる。10月頃の刈り取り後、祝い事や集まりの際にもてなし料理として振る舞われる。
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産地
そばの名物

対州そば
縄文時代に朝鮮半島経由で伝来し、離島ならではの環境で原種の特徴を守り続けた日本最古級のそば。2018年には日本のそばで初めて国のGI保護制度に登録された。

沖縄そば
そば粉を使わないのに「そば」と呼ばれる沖縄の国民食。1976年の商標登録を巡る闘いの末、10月17日は「沖縄そばの日」として定着した。

馬肉蕎麦
「肉そば」と言えば馬肉だった熊本の食文化。戦後の食糧難で軍馬の肉を使ったことから広まり、今ではカレーにも使われるほどポピュラーな食材となった。

そば米雑炊/そば米汁
源平合戦で敗れた平家が祖谷に伝えたという、そばの実を丸ごと使った稀有な雑炊。ふくらんだそば米が主食となり、野菜や肉とともに煮込む栄養満点の一品である。

瓦そば
昭和36年(1961年)に川棚温泉の旅館が生み出した「瓦そば」。西南戦争で薩摩兵が瓦で肉を焼いた話と、江戸時代から庶民に許された「瓦」の地縁が結びつき、全国に名を轟かせた山口のソウルフードである。

そばどじょう鍋
そば粉をどじょうのような細長い形にして鍋に入れる、岡山県山間地の冬の名物料理。川魚のだし汁で煮込み、体を芯から温める。
徳島県の名物

出世いも
「出世」した芋という縁起のいい名前が付いた徳島県南部の郷土料理。米のかわりに食べられたさといもをこしあんで包み、輪切りにしてお祝い事に供される。
ふるさと納税阿波ういろ
江戸時代、阿波和三盆の完成を祝って生まれた「日本三大ういろう」の一つ。もちもちの食感と素朴な甘さが特徴で、旧暦3月3日の節句に食べる習わしが今も残る。

半ごろし
「半分だけすりつぶす」という製法が名前の由来。もち米とうるち米を混ぜた生地にあんを包んだ、徳島県那賀町相生地区の郷土菓子。一時期「草もち」と呼ばれたが、地元学生の要望で元の名が復活した。

半田そうめん
江戸時代の船頭が運んだ麺が、半田の風土で独自の進化を遂げた。標高や小麦の配合で味わいが異なる製麺所ブランドが根強いファンを集める。

はすいもの茎の酢の物
しゃきしゃきとした茎の食感が特徴の酢の物。里芋の一種である「はすいも」は実は芋ではなく茎や葉を食べ、沖縄から伝来したことで「りゅうきゅう」とも呼ばれる。

祖谷のでこまわし
阿波人形浄瑠璃の「木偶」が頭を回す姿に似た、囲炉裏で串を回しながら焼く独特の郷土料理。祖谷の小ぶりな「ごうしゅいも」や岩豆腐、そば団子を味噌だれで焼き上げる。