
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
うに飯は、山口県萩沿岸で獲れるアカウニなどを米とともに炊き込む郷土料理である。生のウニをご飯にのせる「うに丼」とは異なり、炊飯の際にウニを加えることで磯の香りと甘み、コクがご飯全体に広がる。主な伝承地域は海産物の宝庫である山口県萩市の沿岸部で、ウニの餌となる海藻が豊富な萩沖で水揚げされたアカウニは甘さと香り、コクのいずれも最高品質とされる。大切な客人をもてなす際に振舞われてきた特別な料理であり、普段は高価でめったに食卓に上らない食材を贅沢に使う。家庭ごとに塩味か醤油味かの違いがあり、三つ葉や刻み海苔を添えるのが一般的である。
由来・歴史
山口県萩沿岸は全国7位のウニ生産量を誇る海産物の宝庫である。ムラサキウニやバフンウニ、春先から夏にかけて漁獲されるアカウニなどが水揚げされるが、高価な食材であるため普段は食されず、大切な客人をもてなす際の特別な料理として「うに飯」が振舞われてきた。
食べ方
米を洗い30分~1時間浸水させ、水気を切ってご飯釜に入れる。新しい水と塩またはしょうゆ、酒を加えて混ぜ、その上にウニをのせて炊く。湯気が勢いよく上がったら約2分沸騰させ、火を消して20分蒸らす。炊き上がったら刻んだ三つ葉を加えてざっくり混ぜ、茶碗に盛り刻み海苔をのせる。大切な客人をもてなす際に供される特別な料理である。
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産地
ご飯ものの名物

いり飯/いりこ飯
「いり(いりこ)」はちりめんのこと。100年以上続く徳島の郷土料理は、昔はちりめんのみのシンプルな混ぜご飯として親しまれ、今は具材を加えたバリエーション豊かな逸品に発展した。

包飯
ご飯をそば米雑炊で「包む」という名の由来通り、別々に炊いたそば米雑炊とご飯を混ぜて食べる徳島県西部の郷土料理。米不足の時代に腹持ちを良くするため考案されたアイデア料理である。

鶏飯
男たちが自宅の鶏をさばいてつくった、諫早・目代(めしろ)地区のもてなし飯「といめし」。いまも"男性がつくる最高のおもてなし料理"といわれ、正月や盆、祭りの席で振る舞われる。

あなご飯
明治34年に宮島口駅で駅弁として誕生した「あなご飯」。潮流の速い瀬戸で育った脂がのった「瀬戸のあなご」を、かば焼きにしてだし炊きご飯に敷き詰めた宮島名物である。

かき飯
縄文時代から続く広島のかき養殖。全国6割を占める水揚げの背景には、波静かで潮の流れ適度な湾の地形と、中国山地からの豊かな栄養素があった。

魚飯
塩田で富を築いた「浜旦那」が好んだ豪華なちらし飯。骨から取っただしをかけて食べる独特のスタイルで、竹原の町人文化を今に伝える。
山口県の名物
ふるさと納税外郎
ワラビ粉で「おっとり」としたなめらかさを生む山口県の外郎は、名古屋とはまったく異なる食感の伝統銘菓。室町時代から親しまれ、日常のお茶菓子から贈答品まで幅広く用いられる。

かぶ雑煮
焼かない丸餅がすまし汁にとろみをつける、山口県のお正月の「かぶ雑煮」。するめを結んで入れると香りと見た目が引き立つ。

くじらの竜田揚げ
戦後の学校給食で「給食界のチャンピオン」と呼ばれた、噛むほどに味わい深いクジラ料理。節分に大きなものを食べて邪気を払う山陰の古い風習が、現代の下関の名物として受け継がれている。

はすいもの酢の物
東南アジア原産のはすいもを生のまま酢で和える山口県萩市の夏の名物。シャリシャリとした食感とアジの脂のりが絶妙にマッチする清涼な逸品である。

お嫁さん団子汁
出産した女性に贈られる「おごうさん」と呼ばれるお嫁さんのための汁物。男の子には繭形、女の子には丸形の団子を入れる風習があり、母乳がよく出るようにとの願いが込められている。

ぐべ汁
「ぐべ」とは「嫁が笠」とも呼ばれる直径2〜3cmのカサガイの仲間で、対馬暖流に恵まれた見島の磯で採れる貴重な食材である。濃厚な磯の風味が堪能できる味噌汁は、島の朝食には欠かせない名物となっている。