
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
はすいもの葉柄を薄切りにして生のまま酢で和え、焼きアジの身と合わせた酢の物である。シャリシャリとした歯ごたえと爽やかな酸味が特徴で、食物繊維やビタミンが豊富なはすいもと、瀬の豊かな餌で脂が乗った「瀬つきあじ」を主食材とする。山口県萩市を中心とした山陽地方の夏季の家庭料理として親しまれており、スーパーでもはすいもが手に入るほどポピュラーな食材である。夏の旬を迎える6〜8月頃に食べられ、暑い日の食卓を彩る清涼感ある一品となる。家庭ごとに調味料のバランスやアジの焼き加減に違いがあり、食べる直前に和えることで水っぽくならず仕上げる技が受け継がれている。
由来・歴史
東南アジアの熱帯に広く生息するはすいもは、日本では高知県や徳島県、沖縄県などで栽培され、葉柄がレンコンに似た食感の野菜として利用されてきた。山口県萩市ではこのはすいもを生で酢の物にする独自の食文化が発達し、地元名産の「瀬つきあじ」と組み合わせることで、夏の代表的な郷土料理として定着した。アジの漁獲量が全国7位(平成23年)という豊かな漁場と、はすいもの栽培が普及した背景が、この料理の誕生を支えた。
食べ方
はすいもは皮を剥き薄切りにして水にさらしアク抜きし、アジは焼いて身をほぐして骨を取り除く。醤油・酢・みりん・砂糖の調味料で、食べる直前に和えることが水っぽくならないコツである。仕上げに細ねぎを散らして供する。夏の旬を迎えるはすいもとアジが揃う季節、特に暑い日の家庭の食卓で親しまれている。
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産地
山口県の名物

うに飯
高価なウニを「炊き込みご飯」にして振舞う萩のもてなし料理。生ウニをのせる丼とは異なり、米と一緒に炊くことで磯の香りとコクがご飯全体に染み渡る。
ふるさと納税外郎
ワラビ粉で「おっとり」としたなめらかさを生む山口県の外郎は、名古屋とはまったく異なる食感の伝統銘菓。室町時代から親しまれ、日常のお茶菓子から贈答品まで幅広く用いられる。

かぶ雑煮
焼かない丸餅がすまし汁にとろみをつける、山口県のお正月の「かぶ雑煮」。するめを結んで入れると香りと見た目が引き立つ。

お嫁さん団子汁
出産した女性に贈られる「おごうさん」と呼ばれるお嫁さんのための汁物。男の子には繭形、女の子には丸形の団子を入れる風習があり、母乳がよく出るようにとの願いが込められている。

ぐべ汁
「ぐべ」とは「嫁が笠」とも呼ばれる直径2〜3cmのカサガイの仲間で、対馬暖流に恵まれた見島の磯で採れる貴重な食材である。濃厚な磯の風味が堪能できる味噌汁は、島の朝食には欠かせない名物となっている。

わかめの醤油漬け
早春に獲れる萩市のわかめを醤油でもみ込み生で食べる保存食。瀬やグリと呼ばれる海底の岩礁が生む栄養豊かな海で育ったわかめの、香りと歯応えをそのまま味わう。