
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉に熱湯を加えてこね、丸めたあんを包んでみょうがの葉で巻き、フライパンで両面を焼く香ばしい焼き菓子である。岡山県の農村部で、かつては多くの家の庭にみょうがが植えられ、収穫したばかりの小麦を粉にして作ることができた。旧暦6月1日「ロッカッシテェ」に田植えの仕事を休む節目や、厄年の境の日、嫁の里帰り「泥落としの日」に家族で食べられてきた。白玉粉と卵を混ぜるなど家庭ごとにアレンジがあり、ソラマメのあんを入れることもある。現代では地域の伝統行事として再認識されつつある。
由来・歴史
旧暦6月1日は田植え後の休耕期であり、「ロッカッシテェ」「ロッカッヒテェ」と呼ばれる節目の日であった。この日に農家で作られた「けんびき焼き」は、農作業で疲れた肩の「腱びき筋」を焼きほぐす、夏やせしないなどの言い伝えを持つ。かつては庭のみょうがの葉と新麦を組み合わせた、自然の恵みを活かした知恵の菓子であった。
食べ方
小麦粉に熱湯を加えこね、あんを包んでみょうがの葉で巻き、フライパンで両面に焼き色がつくまで焼く。白玉粉と卵を混ぜるバリエーションもある。旧暦6月1日「ロッカッシテェ」に田植えの仕事を休む節目や、厄年の境の日、百万遍・アマコ追いなどの豊作祈願行事の際に食べられ、農家の嫁が里へ帰る「泥落としの日」の菓子としても親しまれた。
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産地
焼き物の名物

お好み焼き
「ヘラ」で鉄板から直接かきこむ食べ方が象徴的な、広島のソウルフード。人口10万人あたりの店舗数が全国一位という圧倒的な普及度を誇る。

あめごのひらら焼き
平らな石を「ひらら」と呼ぶことから名付けられた、祖谷の野外料理。かまどの上で石を数時間温め、その上であめごや山菜を味噌とともに焼く独特の調理法は、昔ながらの人々の知恵を今に伝える。

あけびの味噌詰め焼き/あけびの油焼き
山形県ではあけびの皮を食べるという全国でも珍しい食文化がある。ほろ苦い皮に味噌を詰めて焼く「あけびの味噌詰め焼き」は、秋の味覚として内陸部の家庭に親しまれてきた郷土料理である。

焼きアナゴ
1905年に日露戦争帰りの初代店主が始めた兵庫県のソウルフード。ウナギよりも愛される焼きアナゴは、現在も地域の行事に欠かせない名物として親しまれている。

どて焼き
鍋のふちに味噌を土手のように盛ることから名付けられた、牛すじの甘辛煮込み料理。安価で酒に合う味わいは、大阪・新世界の下町グルメとして長く親しまれている。

お好み焼き
千利休の茶菓子「フノヤキ」がルーツという意外な歴史を持つ。キャベツと生地を混ぜて鉄板で焼く「混ぜ焼き」スタイルが、なにわの粉食文化を代表する名物として全国に広まった。
岡山県の名物

とどめせ
武士が酔っ払って酸っぱくなったどぶろくを炊き込みご飯に入れたのが始まり。「どぶろくめし」がなまって「とどめせ」となった、備前ばら寿司の元祖である。

さわらのこうこずし
「こうこ」とは秋に漬けたたくあんの古漬けのこと。明治の中頃、寿司の端に添えていた小皿がいつの間にか混ざり込み、今や欠かせない名脇役となった。

くさぎ菜のかけめし
山野に自生するクサギの若芽を乾燥させた「くさぎ菜」を使った岡山のかけ飯。強い香りが特徴で、卵大の芽を5月下旬に摘み取り、ゆでてアク抜きして干す保存食として親しまれてきた。

蒜山おこわ
ちらし寿司の具を誤って入れた「失敗」から生まれた、大山おこわがルーツの豪華な郷土おこわ。昭和30年代に蒜山の地元素材を活かして再創造され、祭りや祝事の定番となった。

ママカリの酢漬け
「ご飯を借りに行くほどおいしい」という語源を持つママカリを、酢に漬けて骨まで食べる岡山の伝統保存食。漬かるほどに骨が軟らかくなり、尾びれまで丸ごと味わえる。

柚子味噌
ゆずの皮と果汁を味噌に練り込んだ万能調味料。井原市の豊かなゆず産地ならではの、秋から冬にかけて作られる風味豊かな保存食である。