
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
焼きアナゴは、開いたマアナゴを串に刺し、砂糖・醤油・みりん・酒で煮詰めたたれをつけて焼いた料理である。播磨灘は多くの川から栄養が流れ込み、地形と潮の流れで餌が豊富なため、アナゴ漁に適した国内有数の漁場となっている。この地域のアナゴは身が柔らかく脂がのっており、高い評価を得ている。通年食されるが旬は7月から9月で、年末年始や節分、祭りの際に食べられ、贈答品としても用いられる。家庭では串焼きのほか、巻き寿司やちらし寿司の具材としても親しまれており、現代でも地域の人々にとって欠かせない郷土料理である。
由来・歴史
焼きアナゴは1905年(明治38年)、高砂市の老舗商店の初代店主が日俄戦争から復員して始めたと伝わる。兵庫県人にはウナギよりも愛されるアナゴだったが、環境変化や埋め立て、乱獲により漁獲量は落ち込み、現在は韓国や中国からの輸入物でまかなうことが多くなった。
食べ方
身を開いて串を刺し、砂糖・醤油・みりん・酒を合わせてこげないように煮詰めたたれをつけて焼く。串焼きとしてそのまま食べるほか、家庭では巻き寿司やちらし寿司の具材として混ぜて食べることも多い。通年食されるが、マアナゴの旬である7月から9月にかけて特に味わい深く、年末年始や節分、祭りの際に食べられ、贈答品としても用いられる。
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産地
焼き物の名物

けんびき焼き
旧暦6月1日「ロッカッシテェ」に岡山の農家で作られた、みょうがの葉で包んで焼く郷土菓子。農作業で疲れた「腱びき筋」を焼きほぐすという言い伝えが残る。

お好み焼き
「ヘラ」で鉄板から直接かきこむ食べ方が象徴的な、広島のソウルフード。人口10万人あたりの店舗数が全国一位という圧倒的な普及度を誇る。

あめごのひらら焼き
平らな石を「ひらら」と呼ぶことから名付けられた、祖谷の野外料理。かまどの上で石を数時間温め、その上であめごや山菜を味噌とともに焼く独特の調理法は、昔ながらの人々の知恵を今に伝える。

どて焼き
鍋のふちに味噌を土手のように盛ることから名付けられた、牛すじの甘辛煮込み料理。安価で酒に合う味わいは、大阪・新世界の下町グルメとして長く親しまれている。

お好み焼き
千利休の茶菓子「フノヤキ」がルーツという意外な歴史を持つ。キャベツと生地を混ぜて鉄板で焼く「混ぜ焼き」スタイルが、なにわの粉食文化を代表する名物として全国に広まった。

たこ焼き
「チョボ焼き」から派生した大阪発祥の屋台食。戦後に濃厚ソースとの出会いで現在のスタイルが確立し、国民的ソウルフードへと発展した。
兵庫県の名物

高野豆腐粉と野菜の煮物
高野豆腐製造の副産物「とふ粉」を使った、兵庫県多可町の家庭料理。明治期に軍需用乾物として栄えた高野豆腐産業の、今に息づく食文化である。

さばのじゃう
但馬の漁師が船から帰った朝に囲んだ、サバの寄せ鍋。小さなサバや雑魚を丸ごと使い、骨から取った出汁で煮込む豪快な漁師めしである。

とろろご飯
正月二日の胃腸休養に欠かせない丹波篠山の知恵。粘り気の強い「山の芋」を使ったとろろご飯は、いりこやかつお節のだし汁で伸ばし、ご飯にかけて食べる。

こけらずし
「こけら」の名は、木の削り片を瓦のように並べた屋根に由来する。淡路島西浦海岸で秋の収穫祭や冠婚葬祭に振る舞われ、干し魚のそぼろを酢飯にのせた押し寿司である。

明石焼/玉子焼
たこ焼きに似て非なる食べ方が特徴。ソースではなくかつおと昆布のだし汁にひたして食べる、ふんわり卵の明石のソウルフード。元々は「玉子焼」と呼ばれ、昭和63年に市職員が命名した。

にくてん
「にくてん」という名は「すじ肉」と「天かす」に由来するという兵庫県高砂市の郷土料理。おでんの残り具材を使った節約食が、戦後の小麦粉輸入で定着した家庭の味である。