
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
だしで溶いた小麦粉の生地に細かく切ったキャベツ、卵、天かすなどを混ぜ、200℃程度に熱した鉄板で両面をじっくり焼く平たい鉄板焼きである。大阪府を中心とした関西地方に根付き、戦後の高度経済成長期にチェーン展開した店舗が「大阪名物」として売り出したことで全国に知られるようになった。季節を問わず日常的に食され、専門店が軒を連ねるほか家庭でも気軽に作られる。具材や生地の厚さ、トッピングの組み合わせは店舗や家庭ごとに多様で、ソース・マヨネーズ・削り節・青のりなどの自由なアレンジも楽しみの一つとなっている。
由来・歴史
ルーツは安土桃山時代、千利休の茶会に供された「フノヤキ(麩の焼)」とされる。水で溶いた小麦粉を銅板で薄く焼いたこの茶菓子が、江戸時代末期には庶民の鉄板焼きへと広まった。明治時代後期にメリケン粉とキャベツを使った「洋食焼」が登場し、具材を重ねる「重ね焼き」から生地に混ぜる「混ぜ焼き」へと進化。昭和30〜40年代にチェーン展開した店が「大阪名物」として全国展開し、現在の認知度を築いた。
食べ方
だしで溶いた小麦粉にキャベツ、卵、天かすなどを混ぜ、熱した鉄板に流して平たく整え、豚バラ肉を挟んで両面を10分ほどじっくり焼く。焼き上がりにソースを塗り、削り節・青のり・マヨネーズなどを好みでかけて食する。季節を問わず専門店や家庭で日常的に楽しまれ、観光客にも人気の食体験となっている。
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産地
焼き物の名物

焼きアナゴ
1905年に日露戦争帰りの初代店主が始めた兵庫県のソウルフード。ウナギよりも愛される焼きアナゴは、現在も地域の行事に欠かせない名物として親しまれている。

けんびき焼き
旧暦6月1日「ロッカッシテェ」に岡山の農家で作られた、みょうがの葉で包んで焼く郷土菓子。農作業で疲れた「腱びき筋」を焼きほぐすという言い伝えが残る。

たこ焼き
「チョボ焼き」から派生した大阪発祥の屋台食。戦後に濃厚ソースとの出会いで現在のスタイルが確立し、国民的ソウルフードへと発展した。

焼き付け
昭和初期の食糧難から生まれた富山の素朴な郷土食。大きな鉄鍋で薄く広げたもち粉生地に味噌ダレを塗り、野良仕事の合間にみんなで食べた腹持ちの良い一皿。

マグロのかぶと焼き
巨大なマグロの頭が丸ごとテーブルに上がる豪快な料理。元は三崎の漁師たちが船の煙突で蒸し焼きにした始まりで、今では希少部位を味わえる観光名物となっている。
大阪府の名物

がっちょの唐揚げ
エサにがつがつ食らいつく姿から名付けられた「がっちょ」は、骨まで丸ごと食べられるカリカリの唐揚げに。カルシウム豊富で子どものおやつとしても親しまれてきた泉州の味である。

小田巻き蒸し
うどんが入った大阪発祥の茶碗蒸し。紡いだ麻糸「苧環」に似た麺の姿が名前の由来で、当て字の「小田巻き」で親しまれる。

どて焼き
鍋のふちに味噌を土手のように盛ることから名付けられた、牛すじの甘辛煮込み料理。安価で酒に合う味わいは、大阪・新世界の下町グルメとして長く親しまれている。

じゃこごうこ
泉州の方言「じゃこ(海老)」と「こうこ(漬物)」が名の由来。水なすの古漬けと小海老を甘辛く炊き、ご飯や酒のお供に親しまれてきた大阪南部の常備菜である。

蓮根餅
穴の開いた蓮根に紅白のもち米を詰めて蒸す縁起物。将来が見通せるという縁起の良さから、門真のお祝いの席に欠かせない一品として伝わってきた。

丁稚ようかん
「丁稚」の名は、練り羊羹に比べて煮詰めが足りず「半人前」だったことに由来する。砂糖を控えた素朴な味わいで、北摂の冬に親しまれてきた寒天羊羹である。