
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉とじん粉、卵とだし汁を混ぜたふんわりとした生地にタコを入れて焼き、かつおや昆布のだし汁につけて食べる料理である。兵庫県明石市を主な伝承地とし、瀬戸内海に面した漁港都市であり、目の前の海でタコが捕れることから生まれた食文化である。季節に関係なく普段の昼食やおやつとして気軽に食べられ、子どもから大人まで親しまれてきた。家庭でも作られるが、市内には約70店舗の専門店があり、外出時にも手軽に楽しめる。卵の分量やタコの大きさ、だし汁の味付けは店や家庭ごとに異なり、現代では明石市のPR名物として全国に知られるソウルフードとなっている。
由来・歴史
江戸時代末期から大正時代にかけて、明石では装飾品「明石玉(人工さんご)」の生産が盛んだった。この製造に卵の白身を用いたため、余った黄身を目の前の海で捕れたタコと混ぜ合わせたことが始まりとされる。古くは地元で「玉子焼」と呼ばれ親しまれたが、昭和63年頃、市職員が町のPRになるよう「明石焼」と命名したところ、各地にその名前で広まっていった。
食べ方
小麦粉とじん粉、卵、だし汁を混ぜた生地にタコを入れ、銅鍋で焼き上げたものを、かつおや昆布のだし汁につけて食べる。たこ焼きと異なりソースは使わず、卵が多く入ることでじん粉の特性と相まってふんわりとした食感になる。季節を問わず昼食やおやつとして食べられ、家庭での手作りのほか、市内約70店舗の飲食店で気軽に味わえる。
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産地
兵庫県の名物

こけらずし
「こけら」の名は、木の削り片を瓦のように並べた屋根に由来する。淡路島西浦海岸で秋の収穫祭や冠婚葬祭に振る舞われ、干し魚のそぼろを酢飯にのせた押し寿司である。

焼きアナゴ
1905年に日露戦争帰りの初代店主が始めた兵庫県のソウルフード。ウナギよりも愛される焼きアナゴは、現在も地域の行事に欠かせない名物として親しまれている。

高野豆腐粉と野菜の煮物
高野豆腐製造の副産物「とふ粉」を使った、兵庫県多可町の家庭料理。明治期に軍需用乾物として栄えた高野豆腐産業の、今に息づく食文化である。

にくてん
「にくてん」という名は「すじ肉」と「天かす」に由来するという兵庫県高砂市の郷土料理。おでんの残り具材を使った節約食が、戦後の小麦粉輸入で定着した家庭の味である。

味噌だれ餃子
満州からの引き揚げ者が郷愁から味噌をつけて食べ始めた焼餃子。神戸・新開地で誕生した味噌だれは、今や市内有名の名物となった。

鍛冶屋鍋
火を扱う鍛冶職人が夏の労働でほてった身体を冷やすために好んだ、明石沖のタコとなすを煮込む鍋料理。約1500年の歴史を持つ三木市の金物文化とともに伝わる。