
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
大和芋をすりおろし、いりこやかつお節のだし汁で伸ばしたとろろ汁をご飯にかけて食べる料理である。丹波篠山地方の「山の芋」は、特有の気候と長年の品種改良により肉質が緻密で粘りが極めて強い。主に丹波篠山市で伝承され、山間部の寒暖差と豊かな水資源が良質な山芋栽培を可能にしている。正月二日に正月料理で疲れた胃腸を助けるため食べられてきたが、収穫時には普段の食事にも登場する。朝食と昼食のどちらで食べるかは地域により異なり、家庭ごとにだしの取り方や伸ばし加減に違いがある。現代ではそばのつなぎやお好み焼き、ぼたん鍋への入れるなどアレンジも広がっている。
由来・歴史
山芋をすりおろしてだし汁で伸ばしたとろろ汁は消化を助ける働きがあると考えられ、丹波篠山市では1月2日に正月料理に疲れた胃腸を休めるため食されてきた。この風習は国内各地で見られるが、当地の「山の芋」は長年の品種改良により特に粘り気が強く、独自の食文化を形成している。
食べ方
すりおろした山の芋をいりこやかつお節のだし汁で伸ばし、ご飯にかけて食べる。正月二日に朝食または昼食として食べるが、収穫期には普段の食事にも登場する。すりおろしたとろろはそばのつなぎ、お好み焼き、ぼたん鍋などへも応用される。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
ご飯ものの名物

豆腐飯
仏事の精進料理が生んだ岡山の名物。豆腐を裏ごししたなめらかな食感と、煮干しと昆布のあっさりとしたつゆが特徴で、法事の席で長く親しまれてきた。

魚飯
塩田で富を築いた「浜旦那」が好んだ豪華なちらし飯。骨から取っただしをかけて食べる独特のスタイルで、竹原の町人文化を今に伝える。

かき飯
縄文時代から続く広島のかき養殖。全国6割を占める水揚げの背景には、波静かで潮の流れ適度な湾の地形と、中国山地からの豊かな栄養素があった。

へぼ飯
江戸時代からの記録がある貴重な高タンパク食。海から離れた山間部で、大切なお客へのご馳走として振る舞われたクロスズメバチの幼虫料理である。
ふるさと納税染飯
「瀬戸の染飯」は戦国時代から東海道の茶屋で売られた携帯食で、十返舎一九『東海道中膝栗毛』にも登場する歴史ある名物。くちなしの実で黄色く染めたもち米を干して作り、旅人の足腰の疲れを取る薬効食として評判だった。

かて飯
貴重な米をかさ増しするため生まれた相模原の混ぜご飯。農作業の「糧(かて)」として名付けられ、祭りや彼岸にはごちそうとして親しまれた。
兵庫県の名物

黒豆煮
丹波篠山の粘土質の土と寒暖差が育む最高級黒大豆を、江戸時代には篠山藩主が将軍に献上。正月のおせちから健康ブームで年間通じて親しまれる甘煮である。

じゃぶ
煮ると豆腐や野菜から水分が出て「じゃぶじゃぶ」音を立てることから名付けられた、兵庫のごちそう鍋。水を使わず具材自身の水分で煮込むのが特徴で、かつては地鶏を使った貴重なおもてなし料理だった。

たこめし
兵庫県のマダコ漁で生まれた漁師の知恵。下ごしらえの手間がかからない炊き込みご飯として考案され、今や県の名物駅弁としても親しまれる。

さばのじゃう
但馬の漁師が船から帰った朝に囲んだ、サバの寄せ鍋。小さなサバや雑魚を丸ごと使い、骨から取った出汁で煮込む豪快な漁師めしである。

高野豆腐粉と野菜の煮物
高野豆腐製造の副産物「とふ粉」を使った、兵庫県多可町の家庭料理。明治期に軍需用乾物として栄えた高野豆腐産業の、今に息づく食文化である。

焼きアナゴ
1905年に日露戦争帰りの初代店主が始めた兵庫県のソウルフード。ウナギよりも愛される焼きアナゴは、現在も地域の行事に欠かせない名物として親しまれている。