
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
もち米を主体に、とり肉、栗、ごぼう、にんじん、こんにゃく、小豆、そして蒜山周辺の四季折々の山菜を贅沢に盛り込んだ五目おこわである。岡山県北部の蒜山地域は、大山山麓の豊かな自然に恵まれ、山菜や農産物が採れる里山環境に位置する。田植え後の「シロミテ」行事やお祭り、祝いの席に欠かせない料理として親しまれてきた。昭和47年以降は八束村栄養改善協議会の推奨により、もち米に2割の麦を加える「麦入り」も定着し、胃もたれの少ない食感が評価されている。家庭や地域によって具材の組み合わせや山菜の種類が異なり、現在も蒜山を代表する名物料理として継承されている。
由来・歴史
蒜山おこわは、鳥取県側の大山おこわを源流とする。大山おこわの由来は、赤飯を炊く際に誤ってちらし寿司の具材を入れてしまい、もったいないのでそのまま蒸したところ美味しい五目おこわができたという逸話がある。蒜山おこわとしての歴史は昭和30年代に始まり、地元素材を活用した五目おこわの創作が地元で進められた。昭和47年頃の主食改善運動の中で、八束村栄養改善協議会が麦飯を推奨し、現在の「麦入り」のスタイルが確立された。
食べ方
鍋で油を熱し、とり肉、干ししいたけ、油揚げを炒め、水とみりん、砂糖、醤油、塩で煮る。煮汁と具を分け、もち米と麦、具材を蒸し、煮汁を打ち水の代わりに加えて仕上げる。器に盛り、さやいんげんを散らして供する。田植え後の「シロミテ」行事やお祭り、祝いの席で作られ、地域の節目を共に過ごす食として食べられている。
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産地
岡山県の名物

けんびき焼き
旧暦6月1日「ロッカッシテェ」に岡山の農家で作られた、みょうがの葉で包んで焼く郷土菓子。農作業で疲れた「腱びき筋」を焼きほぐすという言い伝えが残る。

とどめせ
武士が酔っ払って酸っぱくなったどぶろくを炊き込みご飯に入れたのが始まり。「どぶろくめし」がなまって「とどめせ」となった、備前ばら寿司の元祖である。

さわらのこうこずし
「こうこ」とは秋に漬けたたくあんの古漬けのこと。明治の中頃、寿司の端に添えていた小皿がいつの間にか混ざり込み、今や欠かせない名脇役となった。

ママカリの酢漬け
「ご飯を借りに行くほどおいしい」という語源を持つママカリを、酢に漬けて骨まで食べる岡山の伝統保存食。漬かるほどに骨が軟らかくなり、尾びれまで丸ごと味わえる。

柚子味噌
ゆずの皮と果汁を味噌に練り込んだ万能調味料。井原市の豊かなゆず産地ならではの、秋から冬にかけて作られる風味豊かな保存食である。

ままかりずし
「ママを借りに行くほどおいしい」という名の小魚を酢漬けにし、握りずしに仕立てた岡山の祝い膳の定番。瀬戸内海の秋の味覚が、ハレの日を彩る。