
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ミックスホルモンとうどんを味噌・醤油ベースのたれで絡め、キャベツ・たまねぎ・長ネギ・もやしと共に強火で炒め上げる鍋物風の麺料理である。岡山県北部の津山地域は、西暦705年から続く牛馬の市の歴史を持ち、明治以前より「養生喰い」として肉を薬用に食した珍しい土地柄である。市内50軒以上の店舗で提供され、マラソンなどのイベント出店でも親しまれている。各店は自家製たれと厳選ホルモン、相性を考えた野菜の組み合わせで独自の味を競い、50年以上の老舗も存在する。
由来・歴史
津山は古くから牛馬の流通拠点であり、西暦705年には既に牛馬の市が開かれていた。肉食が禁止された時代も、彦根と並ぶ「養生喰い」の本場として薬用に肉を食した歴史を持つ。この背景から現在も食肉処理場が市内にあり、牛がラインに入って10分以内にホルモンの洗浄処理を終える高度な技術が脈々と受け継がれている。
食べ方
強火で熱したフライパンでホルモンを炒め、火が通ったらキャベツ・たまねぎ・長ネギを加える。塩・こしょう・たれ・うどんを入れ炒め、最後にもやしを加えて仕上げる。好みでゆず果汁を振りかけて食べる。津山市内の飲食店のほか、県内のお祭りやマラソンなどのイベントでも提供される。
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産地
うどんの名物

地獄炊き(五島うどん/島原そうめん)
遣唐使が伝えたとされる五島うどんを、鉄鍋で「ぐつぐつ」煮込む「地獄炊き」。アゴだしと溶き卵に絡めて食べる、五島列島の鍋囲み行事食である。

皿うどん
深い器ではなく皿で供されたことから名付けられた長崎発祥の麺料理。明治時代にちゃんぽんとともに生まれ、太麺と細麺の2系統が今も並存する。

伊勢うどん
昭和47年に名前が決まった「新しい郷土料理」。太く柔らかい麺に黒いたまり醤油のつゆを絡め、伊勢市民のソウルフードとして親しまれている。

きつねうどん
明治26年、大阪・船場のうどん店で客が油揚げを素うどんにのせたことが始まり。昆布と鯖節のだしが利いた、大阪府民が最も愛するコナモンの定番である。

にごみうどん
「濁る」からか「煮込み」がなまったのか、名前の由来は諸説ある相模原・津久井の郷土麺。稲作に不向きな土地で小麦栽培が盛んな背景から、昭和40年代までは毎日のように食された。

のしこみうどん
「のしこみ」の名は打ち伸ばした幅広麺に由来し、奥多摩の厳しい冬に山仕事帰りの体を温めた鍋物。煮干しと椎茸のだしに野菜の甘みが染み込む。
岡山県の名物

さばずし
山深い岡山県北部で、海辺から遠い山村が生んだ知恵。塩漬けのさばを使った棒寿司は、秋祭りのごちそうとして親類や知人に配られ、稲刈りの合間の労働食としても重宝された。

デミかつ丼
東京のホテルで感動したデミグラスソースを、岡山の老舗洋食店がとんかつ丼に昇華させた逸品。グリーンピースを「アラスカ」と呼ぶ郷土色も彩りに加わる。

黄ニラのおひたし
明治5年に岡山市牟佐・玉柏地区で始まった遮光栽培の技術が生み出す、華やかなパステルイエローのブランド野菜。繊維が柔らかく生でも食べられる黄ニラを、シンプルにおひたしで味わう岡山の名物である。

いいだこの煮つけ
体内に飯粒のような卵を抱えた「飯蛸」は、墨ごと味わうと忘れられない味わいと伝わる。岡山県倉敷市の下津井周辺で冬に水揚げされ、煮付けにして親しまれてきた。

しし鍋
美作の猟師から一般家庭まで広く親しまれる冬の味。イノシシの深い旨みを味噌ベースのだしで煮込み、古くから貴重なタンパク源として食されてきた鍋料理である。

いしもちじゃこの唐揚げ
頭に大きな「耳石」を持つ小魚を、頭落として骨ごと揚げる瀬戸内の逸品。ほのかな甘みとねばりが特徴の、春から夏の味覚である。