
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
薄力粉または白玉粉で作った平たい団子にあんをからませたあんころもちで、素朴な味わいが特徴である。三浦半島西部の横須賀市佐島を中心に伝わり、漁業と深く結びついた土地の背景を持つ。江戸時代から続く夏の船祭りの際に豊漁と無病息災を願い奉納され、神棚に供えたり親族と共に味わったりする。家庭によっては小麦粉に卵を混ぜたりみたらしあんを使ったりと味付けが工夫され、座間市芹沢などでは農家のおやつとしても親しまれている。
由来・歴史
横須賀市佐島に伝わる郷土料理で、「押しつぶした平たい形だから」「漁業の道具である箆に似ているから」など名前の由来には諸説ある。江戸時代から続く夏の船祭りで、横須賀市の重要無形民俗文化財である「佐島御船歌」や特産のマダイとともに奉納され、豊漁と無病息災を願う伝統が続いている。
食べ方
薄力粉または白玉粉に水を加えて練り、団子状にちぎって平たくのばし、熱湯でゆでる。水気を切った団子にあんをよくからませて食べる。小麦粉に卵を混ぜたり、あんの代わりにみたらしあんを使ったりと、地域や家庭によって味付けが工夫されている。佐島地域では船祭りが行われる夏に特によく食される。
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産地
団子の名物

三日の団子汁
赤ちゃんを産んだ母親が産後三日目に食べる、上新粉の団子入り味噌汁。母乳がよく出るようにと、ずいきや野菜を入れて栄養をつける伝統的な料理である。

みそぎだんご
羽島市の伝統菓子「みそぎだんご」は、みたらし団子にあんを入れた革新的な発想から生まれた。八剣神社の「みそぎ神事」にちなむ名前で、6月末の無病息災祈願の縁起菓子として親しまれる。

初午だんご
繭の形をした団子「初午だんご」は、明治から昭和初期にかけての養蚕盛期、岐阜の農家が豊蚕を願って神に供えた縁起物。白川村では蚕飼祭りで「春駒踊り」とともに今も受け継がれる。

石垣団子
サイコロ状のさつまいもが石垣に見えることから名付けられた相模原の郷土菓子。火山灰台地で育った地粉とさつまいもの素朴な甘みが、農作業の合間に親しまれた「おこじゅう」として受け継がれている。

串だんご
「花より団子」の人気で全国に広まった串だんごは、東京では4つ刺しが主流。4文銭の不正防止が由来という、江戸の町人文化が生んだ知恵が詰まった名物である。

あまねじ/あまだんご
砂糖が貴重だった時代のおもてなし料理が、農作業の「小昼飯」として親しまれてきた。小麦粉の団子を甘い小豆汁に浮かべた、群馬の粉食文化が生んだ温かな甘味である。
神奈川県の名物

よこすか海軍カレー
明治時代、日本海軍が脚気予防のため導入した「海軍カレー」を現代に再現した横須賀発祥の名物。牛乳・サラダを添える海軍式のスタイルで、レトルトは20種類以上展開される。

とん漬け
イノシシを味噌に塗って焼いた武士の知恵が、豚肉の名物へと変貌した。厚木市を中心に神奈川県で親しまれる味噌漬け豚肉は、ご飯のお供として現代も愛される。

酒まんじゅう
「酒まんじゅうが作れることが嫁入りの条件」とされた相模原の儀礼食。火山灰台地の畑作文化が生んだ、酒種発酵の風味豊かな蒸しまんじゅうである。

生しらす丼
水揚げ当日しか味わえない幻の一品。湘南・茅ヶ崎・鎌倉・江の島で獲れた生しらすを酢飯に豪快に盛り付け、醤油をたらして食す海の幸丼である。

茹で落花生
日本初の落花生栽培地・神奈川が誇る「うでピー」。出荷できない未熟豆を農家のおやつとしたのが始まりで、今や冷凍商品として年間を通じ楽しめる名物になった。

シューマイ
横浜市のシューマイ消費額は全国平均の2倍以上。崎陽軒の駅売店シウマイと中華街の存在が、神奈川県民の食文化を形作った。