
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
牛肉または鶏肉、人参、玉ねぎ、じゃがいもをサイコロ状に切り、カレー粉と小麦粉でとろみをつけたスープで煮込むカレーライスである。とろみは「ご飯に合うように」「揺れる船の上でこぼれにくいように」という海軍の工夫が由来である。神奈川県横須賀市は日本海軍の歴史と深い関わりを持つ港町であり、明治時代に栄養改善食として導入された海軍カレーの伝統を継承している。季節を問わず一年を通して老若男女に親しまれ、地元の認定店ではサラダと牛乳をセットにする海軍式のスタイルで提供される。家庭ごとに具材の配合や辛さに違いがあり、レトルトカレーは20種類以上に展開して全国の食卓を支えている。
由来・歴史
明治時代、白米中心の食事でビタミン欠乏による脚気が深刻化した日本海軍が、イギリス海軍のカレー風味シチューをもとに栄養改善食として導入した。肉や野菜をたっぷり使ったことで脚気患者は激減し、退役兵士たちが故郷で広めてカレーライスが全国に普及した。横須賀市はこの軍隊食レシピを平成11年に「よこすか海軍カレー」として街おこしに活用し、誕生から20年以上を経て市を代表する名物料理となった。
食べ方
肉と野菜をサイコロ状に切り炒め、牛脂で小麦粉を炒めてカレー粉とスープで煮込む。地元の認定店では海軍の献立に倣い、カレーにサラダと牛乳をセットで提供することがルールである。季節を問わず通年で食べられ、レトルトカレーやカレーパンなどバラエティに富んだ関連商品も展開されている。
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産地
神奈川県の名物

とん漬け
イノシシを味噌に塗って焼いた武士の知恵が、豚肉の名物へと変貌した。厚木市を中心に神奈川県で親しまれる味噌漬け豚肉は、ご飯のお供として現代も愛される。

酒まんじゅう
「酒まんじゅうが作れることが嫁入りの条件」とされた相模原の儀礼食。火山灰台地の畑作文化が生んだ、酒種発酵の風味豊かな蒸しまんじゅうである。

かて飯
貴重な米をかさ増しするため生まれた相模原の混ぜご飯。農作業の「糧(かて)」として名付けられ、祭りや彼岸にはごちそうとして親しまれた。

へらへら団子
「箆に似ている」「平たく押しつぶした形」など諸説ある名前の由来が興味深い、横須賀市佐島のあんころもち。江戸時代から続く船祭りで豊漁と無病息災を願い奉納されてきた。

生しらす丼
水揚げ当日しか味わえない幻の一品。湘南・茅ヶ崎・鎌倉・江の島で獲れた生しらすを酢飯に豪快に盛り付け、醤油をたらして食す海の幸丼である。

茹で落花生
日本初の落花生栽培地・神奈川が誇る「うでピー」。出荷できない未熟豆を農家のおやつとしたのが始まりで、今や冷凍商品として年間を通じ楽しめる名物になった。