
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
イワシの稚魚である生しらすを、酢飯または白飯の上にたっぷりと盛り付けた丼飯である。湘南地域の茅ヶ崎・鎌倉・江の島を中心に、相模湾で水揚げされた極上の生しらすが使われる。鮮度が落ちるのが極めて早く、水揚げ当日にしか食べられないという希少性が最大の特徴である。漁期は3月11日から12月31日までの約10カ月間で、イワシ類の産卵がピークとなる春と秋に最盛期を迎える。小ぶりながらぷりぷりとした食感の春しらすと、脂ののった秋しらすはそれぞれ異なる美味しさを楽しめる。飲食店や家庭では、のり・大葉・刻みネギ・卵の黄身などを薬味に添えたり、麺つゆ・ポン酢・生姜醤油などで味付けをアレンジするなど、多彩な食べ方が受け継がれている。
由来・歴史
湘南地域では江戸時代からしらす漁が行われていたが、当初は「たたみいわし」という天日干し加工が主流で、生で食すことはなかった。釜揚げしらすも漁師の自家消費に留まっていた。やがて釜炊き技術と冷蔵技術の発展により、釜揚げしらすや生しらすが加工直売されるようになり、地域の特産品として確立した。神奈川県のしらす漁業者は漁獲から加工・直売まで一貫して手がけ、鮮度と味わいに定評がある。
食べ方
酢飯の上に生しらすを乗せ、醤油をたらして食べるのが基本である。薬味としてのり・大葉・刻みネギ・卵の黄身などを添えたり、味付けに麺つゆ・ポン酢・生姜醤油を使うなど、店や家庭でアレンジが楽しまれている。漁期は3月11日から12月31日までで、春と秋の産卵期に最盛期を迎える。1月1日から3月10日は禁漁期となる。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
神奈川県の名物

へらへら団子
「箆に似ている」「平たく押しつぶした形」など諸説ある名前の由来が興味深い、横須賀市佐島のあんころもち。江戸時代から続く船祭りで豊漁と無病息災を願い奉納されてきた。

よこすか海軍カレー
明治時代、日本海軍が脚気予防のため導入した「海軍カレー」を現代に再現した横須賀発祥の名物。牛乳・サラダを添える海軍式のスタイルで、レトルトは20種類以上展開される。

とん漬け
イノシシを味噌に塗って焼いた武士の知恵が、豚肉の名物へと変貌した。厚木市を中心に神奈川県で親しまれる味噌漬け豚肉は、ご飯のお供として現代も愛される。

茹で落花生
日本初の落花生栽培地・神奈川が誇る「うでピー」。出荷できない未熟豆を農家のおやつとしたのが始まりで、今や冷凍商品として年間を通じ楽しめる名物になった。

シューマイ
横浜市のシューマイ消費額は全国平均の2倍以上。崎陽軒の駅売店シウマイと中華街の存在が、神奈川県民の食文化を形作った。

田にしの味噌煮
春の飯山観音花祭りで「タニシ町」と呼ばれるほどの賑わいを見せた、甘辛味噌に煮込んだ田にしの郷土料理。かつては農家の日常食として親しまれた。