
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
鉄鍋で煮る日本の鍋料理で、薄切りの牛肉を甘辛い割り下で野菜と共に煮込む。群馬県では上州和牛、下仁田ねぎ、こんにゃく芋から作るしらたき、生産量全国上位の白菜・春菊・生しいたけなど、すべて県内産の材料を用いる。関東平野の北端に位置し、畜産・野菜生産が盛んなこの土地の豊かな農畜産物を余さず味わう料理として発展した。11月29日の「ぐんま・すき焼きの日」には学校給食で提供され、食育指導や生産者との交流にも活用される。家庭や店舗により関東風の煮込み方、あるいは関西風の先焼きスタイルが採用され、上州軍鶏を使うバリエーションやイタリア風アレンジも生まれている。
由来・歴史
国内初のEU輸出実績を持つ「上州牛」や、甘楽郡下仁田町の特産である太く柔らかい「下仁田ねぎ」など、群馬の優れた農畜産物を前面に打ち出す形で「すき焼き」が郷土料理として位置づけられた。近年は「ぐんま・すき焼き弁当コンテスト」や「家族ですき焼きフォトコンテスト」など県民参加型の催しが相次ぎ、食文化としての土台が築かれている。
食べ方
割り下で具材を煮込む関東風が基本だが、県内の名店では肉を先に焼く関西風も見られる。上州牛のほか上州軍鶏を使う場合や、トマトソースを加えるイタリア風など多様なアレンジが存在する。11月29日の「ぐんま・すき焼きの日」には県内の多くの学校で給食として提供され、栄養教諭による食育指導や地元生産者との給食交流の場でも親しまれている。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
焼き物の名物

焼きまんじゅう
江戸時代末期に前橋の原嶋類蔵が考案した「味噌づけまんじゅう」が起源。竹串に刺した発酵まんじゅうに甘みのある味噌だれを塗って焼く、群馬を代表する小麦粉菓子である。

たらし焼き
生地をたらして焼くことから名付けられた埼玉の小昼飯。うどんほど手間がかからず、畑仕事の合間に重宝された小麦粉のおやつである。

玉子焼き
江戸庶民のごちそう「玉子ふわふわ」が起源とされ、落語「王子の狐」にも登場する王子扇屋が今も手焼きで守る。関東の甘め厚焼きと関西のだし巻き、東西で味わいが分かれる卵料理の代表。

焼き餅(やきもち)
残りご飯を味噌で味付けして焼いた、栃木の素朴なおやつ。夏場の傷みやすいご飯を日持ちさせる知恵が生んだ、ほうろくの香ばしさが魅力の家庭の味である。

サンマのポーポー焼き
サンマの油で火がポーポーと燃えあがることに由来する、いわきの漁師料理。炭火焼きの名残を残す、味噌風味のサンバーグである。
群馬県の名物

すいとん
水で溶いた小麦粉を「取っては投げる」調理法から「とっちゃなげ汁」の名で親しまれる、群馬の素朴な小麦粉料理。米粉版や「ねじっこ」「つめりっこ」など、地域ごとに呼び名と文化が分かれる。

ソースカツ丼
桐生市では「カツ丼」と言えば卵とじではなくソースカツ丼を指すほど定着した郷土料理。元祖は鰻屋で、伝統のタレとウスターソースをブレンドしたオリジナルソースが人気の発端となった。

呉汁
大豆をすりつぶした「ご」を加えた群馬の味噌汁。新豆が採れる秋から冬にかけて、旬の野菜とともに体を温める郷土料理として親しまれてきた。

鶏めし
秘伝のたれが決め手の「鶏めし」は、群馬県民と観光客に長年愛される名物。上州地鶏の瑞々しい肉質と、老舗が守り続ける味わいが魅力である。

鮎塩焼き
群馬県の県魚・鮎を、神流川の楢炭で直火焼きする。夏の友釣り解禁期にしか味わえない、香り高く身の引き締まった逸品である。

なまずの天ぷら
全国最大規模の利根川・渡良瀬川が流れる「群馬の水郷」板倉町の名物。泥抜きに1週間かける丁寧な下ごしらえで、クセのない白身がふっくらとサクサクの衣に包まれる。県外から食べに来る観光客も多い川魚料理の代表格である。