
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
小麦粉とさつまいもをこねて蒸した、噛み応えのある素朴な郷土菓子である。大分県はかつて米作に不向きな台地が多く、水路整備後に小麦栽培が盛んとなり、昭和20年代には4万ヘクタールを超える作付け面積を記録した。この粉食文化の背景から、庶民の日常食として小麦粉を使った菓子が県土に浸透した。冬から春の農作業の合間に、疲れた身体を癒すおやつとして食べられてきた。家庭ごとにさつまいもの切り方や小麦粉の分量が異なり、ベーキングパウダーを加えてふんわりと仕上げる場合もある。現代ではかぼちゃや人参、アレンジ版も作られ、幅広い世代に受け継がれている。
由来・歴史
大分県の粉食文化から生まれた農作業用のおやつである。名称の由来は二説あり、表面が石垣のようにゴツゴツしていることからという説と、石垣の多い地区発祥であることからという説がある。材料が入手しやすく簡単に作れることから県全域へ広まり、地域によって「きりこみもち」「こねこみもち」など異なる呼び名で定着した。
食べ方
小さく切ったさつまいもに小麦粉と水を加え、最初から一緒にこねることが混ざりやすく仕上げるコツである。適当な大きさに丸めて蒸し器で蒸すのが一般的だが、地域によりさつまいもの大きさや粉の分量に差がある。冬から春の農作業の合間に食べられてきたが、現在もさつまいものおやつとして各地で親しまれている。
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産地
餅の名物
ふるさと納税じゃんぼ餅
2本の串を刺した姿が刀を腰に差した上級武士に似ることから「両棒(じゃんぼ)」と名付けられた鹿児島の郷土菓子。南北朝時代、懐良親王をもてなした料理が起源とされる。

じゅね餅
えごまの実を炒ってすり潰した「じゅね味噌」が決め手の郷土菓子。子どもたちが囲炉裏で串餅を焼き、秋から冬の夜を楽しんだ。

重箱入りぼたもち/おはぎ
「みつめのぼたもち」と呼ばれる出産祝いの名物。ぼたもちを丸めるのではなく、もち米ごはんとあんこを重箱に敷き詰め、好きな量だけ取り分けて食べる独特のスタイルが特徴である。

いりこもち
江戸時代から続く薩摩藩の節句菓子「いりこもち」。炒ったもち米の香ばしさが特徴で、子どもの成長を祝って近所に配る風習があった。気温や湿度に左右される繊細な製法が、優しい甘みと柔らかな食感を生み出す。

いのこ餅
亥の神様に感謝する秋の収穫祭で供える「いのこ餅」は、里芋入りの餅に塩味の小豆あんをまぶした和歌山県北部の伝統菓子。平年12個、うるう年13個と数に意味を込めて神前に捧げる。

いももち
少ないもち米で餅をつくる知恵が生んだ、さつまいも入りの郷土餅。冷めると固くなるため焼いて食べるのが紀州流。
大分県の名物

じり焼き
「じりい(ゆるい)」という方言が名前の由来とされる豊後大野市の粉食。薄く焼いた地粉の生地に黒砂糖やかぼちゃのあんを巻き、子どものおやつから農作業の差し入れまで幅広く親しまれてきた。

けんちゃん
鎌倉・建長寺が発祥とされる汁物が、大分県国東市では「けんちゃん」の名で親しまれている。具材を大きめに切り、汁気少なめの煮物風で食べるのが特徴だ。

きらすまめし
江戸時代の倹約令から生まれた「きらすまめし」は、刺身に大豆の搾りかすをまぶした臼杵の知恵料理。カボスを絞る爽やかな風味が、花見の席を彩る。

ひゅうが丼
風が「ヒューヒュー」吹く船上でも火を使わず食べられるよう生まれた漁師飯。マグロを甘めのごま醤油だれに漬け、卵黄のコクで仕上げる大分県津久見市の名物料理である。

鮑腸
戦国大名・大友宗麟がアワビ好きのあまり、家臣の献上した細長い麺を「鮑の腸」と呼んで気に入ったことが名の由来。2m以上に手延べする大分の麺料理で、お盆や祭りのもてなしに振る舞われた。

ごまだし
漁師の妻が出汁の手間を省くために生まれたという大分県佐伯市の伝統調味料。焼いたエソとごま、みりんを混ぜた保存の利く「ごまだし」は、かけうどんとしてファーストフード感覚で親しまれている。