
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「ごまだし」は焼いたエソをほぐし、醤油・すりごま・みりんなどを混ぜ合わせたペースト状の調味料である。高い抗酸化作用を持つごまにより保存が利き、手軽に風味豊かな料理が作れる。発祥の地である大分県佐伯市は九州最大の面積を誇り、県内水産業生産量の約7割を担う漁師町で、ブリ類・ヒラメの養殖やまき網・一本釣りなど多様な漁業が盛んである。年間を通して水揚げされるエソを主原料とし、日常的な食卓やファーストフード感覚での外食として食べられてきた。近年はエソが取りづらくなりアジやサバ、イワシでの代替も行われ、家庭や店舗によって魚種や配合に違いが生じている。
由来・歴史
発祥の由来は定かではないが、大量に水揚げされた魚を処理するため、あるいは漁師の妻が出汁を取る手間を省くために生まれたと伝わる。佐伯市は「佐伯イリコ」など特産の水産物に恵まれた漁師町であり、そこで年間を通して獲れるエソを活用した保存食として発達した。
食べ方
焼いたエソをほぐし、醤油・ごま・みりんを加えてペースト状にする。かけうどんにのせる「ごまだしうどん」が最も一般的で、地元の飲食店やスーパーマーケットで気軽に入手できる。ほかにお茶漬けやそうめんのつけ汁としても活用され、エソのほかアジやサバ、イワシでも作られる。年間を通して日常的に食べられていた。
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産地
大分県の名物

鮑腸
戦国大名・大友宗麟がアワビ好きのあまり、家臣の献上した細長い麺を「鮑の腸」と呼んで気に入ったことが名の由来。2m以上に手延べする大分の麺料理で、お盆や祭りのもてなしに振る舞われた。

ひゅうが丼
風が「ヒューヒュー」吹く船上でも火を使わず食べられるよう生まれた漁師飯。マグロを甘めのごま醤油だれに漬け、卵黄のコクで仕上げる大分県津久見市の名物料理である。

石垣もち
石垣のような粗い表面が特徴の大分県の粉食菓子。農作業の合間に手早く作られた素朴なおやつで、地域によって「きりこみもち」「こねこみもち」など異なる呼び名で親しまれる。

がん汁
「がん」はカニ汁が訛った呼び名。殻ごとすりつぶしたツガニのたんぱく質がふわふわと浮かび上がる、大分県宇佐市の知られざる名物料理である。

だんご汁
球状ではなく薄く帯状に引き伸ばした「だんご」が特徴。米不足の時代に主食代わりとして親しまれ、今も大分のソウルフードとして愛される。

あゆうるか
「うるか」とは塩辛のことで、大分県ではアユの内臓だけを使った「にがうるか」が主流。独特の苦味・渋味を好む人が多く、昔から腹痛時に重宝された発酵食品である。