
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「あゆうるか」は、三隈川・大野川など大分県の清流で獲れたアユの身・内臓・真子白子を塩で熟成させた塩辛である。「にがうるか」は内臓のみを使い独特の苦味が特徴で、県内ではこれを指すことが多い。筑後川本流の三隈川や県下最大の大野川など585の清流が流れる山間地域で、貴重なタンパク源として珍重されてきた。産卵期を迎える7月から8月にかけて栄養を蓄えたアユを原料とし、保存食として重宝された。かつては一般家庭でも作られたが手間がかかるため、現在は地元のお土産屋や直売所で購入するのが一般的である。
由来・歴史
「うるか」は保存手段として生み出された発酵食品で、胃腸を整える効果があるとされ、昔から腹痛時などに重宝された。大分県では三隈川・大野川の清流で獲れたアユを使い、「身うるか」「子うるか」「にがうるか」の3種類が作られるようになった。特に「にがうるか」は内臓の苦味・渋味が特徴で、県内では「あゆうるか」と言えばこれを指すことが多い。
食べ方
新鮮なアユの身や内臓をミンチ状にし塩を加え、1週間ほど熟成させる。杉の木の箸を使って混ぜ合わせると発酵が促進され美味しく仕上がると伝わっている。熱々のごはんに乗せて食べたり、酒の肴にしたり、調味料としても活用できる。産卵期を迎えた7月から8月のアユが最も美味しく、かつてはこの時期に作り保存食として重宝した。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
大分県の名物

だんご汁
球状ではなく薄く帯状に引き伸ばした「だんご」が特徴。米不足の時代に主食代わりとして親しまれ、今も大分のソウルフードとして愛される。

がん汁
「がん」はカニ汁が訛った呼び名。殻ごとすりつぶしたツガニのたんぱく質がふわふわと浮かび上がる、大分県宇佐市の知られざる名物料理である。

ごまだし
漁師の妻が出汁の手間を省くために生まれたという大分県佐伯市の伝統調味料。焼いたエソとごま、みりんを混ぜた保存の利く「ごまだし」は、かけうどんとしてファーストフード感覚で親しまれている。

頭料理
海に遠い内陸の竹田市で、めったに手に入らない貴重な魚を「頭以外」全部使い切るために生まれた知恵の料理。エラやアゴ、内臓まで豪快に盛り付け、三杯酢でさっぱりと味わう。

あみめし
豊前海の波打ち際がピンク色に染まる秋、水揚げされるオキアミを干して佃煮風に炊き込んだごはんが「あみめし」である。昔は醤油漬けの干しアミを混ぜるだけの素朴な食べ方だったが、今は県北の代表的郷土料理として学校給食にも採用されている。

あじの丸ずし
アジを丸ごと使った大分県佐伯市の郷土寿司。梅酢漬けの魚に赤しそを巻き、祝いの席で重宝された保存効きの手間暇かける一品。