
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
半夏だんごは、小麦粉に砂糖と塩を加えて湯を混ぜ、あんこを包んでみょうがの葉に巻き蒸した郷土菓子である。清涼感のあるみょうがの香りとあんこの甘みが特徴で、夏の暑さを和らげる味わいである。主な伝承地は高知県大豊町で、四国山地の中央部に位置し、古くは豊永郷と呼ばれる南北交通の要衝として発展した土地である。7月2日の半夏の日に農繁期の労をねぎらい、作付けが終わった時期に食べられ、田んぼの神様への供え物としても用いられた。家庭によりあんこの量や甘さに違いがあり、現在は七夕の翌日に食べる習慣も残る。
由来・歴史
大豊町に古くから伝わる半夏だんごの名は、7月2日の「半夏」に由来する。農繁期を過ぎた労をねぎらう日に食べられ、田んぼの神様への供え物ともされた。小麦粉を使うのは米が貴重だった時代の名残であり、みょうがの葉を用いることから「みょうがだんご」とも呼ばれる。
食べ方
みょうがの葉をはがして食べる。葉には防腐効果があり、さわやかな風味が夏に適している。小麦粉に砂糖と塩を加えてお湯で混ぜ、10分ほど寝かせた後にあんこを包み、みょうがの葉で巻いて15分ほど蒸す。7月2日の半夏の日や七夕の翌日に、農作業の疲れを癒す一時として食べられてきた。
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産地
団子の名物

いきなり団子
「いきなり」は熊本弁で「手早く・すぐに」の意。急な来客でも短時間で作れてすぐ出せる、さつまいもを小麦粉で包んだ素朴な蒸し菓子が名の由来。

いももち/いもだんご
明治の開拓者たちがもち米の代わりに食した「いももち」。じゃがいもをつぶして焼くだけの手軽さから、戦時中の貴重なエネルギー源として重宝され、今も北海道の定番おやつとして親しまれている。

いわし団子
炭酸を仕上げに加える弓ヶ浜流の工夫が生臭みを抑え、ふんわりとした食感を生み出す。片栗粉などのつなぎを使わない、イワシの身だけで作る珍しい団子料理。

はげ団子
「はげ」は半夏の節目と、あんがまだらにつく様子の両方が由来。香川の農繁期を乗り切るため、新麦の香り豊かなだんごで半日の休息をとる知恵が詰まった郷土菓子である。

ふたたびだんご
「ふたたび」とは、生地を二度こねる独自の製法に由来する。もち粉と小麦粉を混ぜ、よもぎを加えて蒸した後、再びこねることでふわっとした食感が生まれる延岡市の郷土菓子である。

だんご汁
球状ではなく薄く帯状に引き伸ばした「だんご」が特徴。米不足の時代に主食代わりとして親しまれ、今も大分のソウルフードとして愛される。
高知県の名物

葉にんにくのぬた
ブリの刺身には醤油ではなくぬたをかけるのが高知県の常識。朝鮮渡来と伝わる葉にんにくを味噌・酢・ごまで和えた伝統調味料で、生魚やこんにゃくに添えて食べる。

ひめいちとみかんの辛子煮
「明日は鯛になろう」と名づけられた小魚・ヒメイチを、みかんの皮と辛子で煮込む土佐の知恵料理。骨まで柔らかく食べられる保存食として、年の暮れに欠かせない味である。

いもべらあずき
「へら」とは土佐・伊野町の干しいもの呼称。砂糖が希少だった時代は黒砂糖を使い、真っ黒な見た目だったという「いもべらあずき」は、ねっとりほくほくの素朴な甘さが特徴の郷土菓子である。

淡竹とエンドウの煮物
お弁当のおかずとしてお年寄りに懐かしまれる、高知の春の定番煮物。淡白な淡竹と甘みのあるエンドウが旬の出会いを果たす。

ぐる煮
「ぐる」とは土佐の方言で「仲間」という意味。大根、人参、里芋など冬の根菜を一緒くたに煮込む、昔ながらの備蓄菜である。味噌仕立ての地域もあり、家庭ごとの味が受け継がれている。

銀ぶろうずし
「不老長寿の豆」と伝わる黒いいんげん豆を酢飯に混ぜた祝宴の鮨。艶やかな見た目から「銀」、長寿祈願から「ぶろう」と名付けられた縁起物である。