
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
淡竹とエンドウを煮干し・昆布・カツオ節のだし汁で煮含めた郷土料理である。淡竹は細長く赤紫がかった皮を持ち、身が薄く味が淡白なため、エンドウとの相性が良い。高知市薊野地区を中心とした高知県は孟宗竹・こさん竹・真竹・四方竹など多様な品種が採れるたけのこ特産地であり、カツオのあらだきやたけのこずしなど竹料理が豊富に発達した土地柄である。5月から6月にかけて淡竹が市場に並び、エンドウも実をつける春の旬の時期に食卓に上る。家庭ごとに味付けに差があり、冷凍保存も可能なため通年楽しむ家庭もあるが、シーズンの味わいは格別である。
由来・歴史
高知県では孟宗竹・淡竹・真竹・四方竹など多様なたけのこが年間を通じて採れる。中でも淡竹は5月ごろから出回り始め、孟宗竹に次ぐ春の味として親しまれてきた。エンドウは奈良時代から食べられていた「のらまめ」とも呼ばれる伝統的な豆で、かつては農家で広く栽培され「エンドウめし」なども食べられていた。淡竹とエンドウの組み合わせは、旬の食材を組み合わせた高知の竹料理文化の一環として発展した。
食べ方
縦に切れ目を入れて皮を剥いた淡竹を、ぬか一握りと唐辛子数本を加えた大量の水で1時間ほどゆで、そのまま冷ます。煮干し・昆布・カツオ節のだし汁で淡竹を煮てから、皮を剥いたエンドウを加え、砂糖・みりん・醤油で味を整えて煮含める。余った淡竹は冷水に浸けて冷蔵保存すれば2〜3日持ち、他の料理にも応用できる。5月から6月の旬の時期に一般家庭の食卓に上り、かつてはお弁当のおかずとして広く親しまれた。
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産地
煮物の名物

博多雑煮
串刺しにした具材を椀に盛って出汁を注ぐ、おでんのようなユニークなスタイルが特徴。博多商人の奥方「ごりょんさん」たちが生み出した、忙しい年始の知恵が結実した正月料理である。

はぜ佃煮
翁に似たハゼの顔が「長寿」の象徴となり、おせち料理に欠かせない一品。三河湾の恵まれた干潟と、豆味噌から生まれた濃厚な「たまり」が、深いコクと旨味の佃煮を育んできた。

はば雑煮
「1年中幅を利かす」という縁起から、千葉県山武郡の正月に欠かせない「はば雑煮」。房州産の海藻「はばのり」をたっぷりかけ、漁師の間で愛されたご当地食材が華やかな年始の味に昇華した。

ごりの佃煮
琵琶湖の小魚「ゴリ」を佃煮にした滋賀県の名物。かつては家庭の味として親しまれたが、近年は漁獲量減少により高級食材へと変貌している。
高知県の名物

半夏だんご
7月2日の「半夏」の日にしか食べられなかった大豊町の郷土菓子。みょうがの葉に包まれた小麦粉のだんごは、農繁期の労をねぎらう特別な味である。

葉にんにくのぬた
ブリの刺身には醤油ではなくぬたをかけるのが高知県の常識。朝鮮渡来と伝わる葉にんにくを味噌・酢・ごまで和えた伝統調味料で、生魚やこんにゃくに添えて食べる。

ひめいちとみかんの辛子煮
「明日は鯛になろう」と名づけられた小魚・ヒメイチを、みかんの皮と辛子で煮込む土佐の知恵料理。骨まで柔らかく食べられる保存食として、年の暮れに欠かせない味である。

ぐる煮
「ぐる」とは土佐の方言で「仲間」という意味。大根、人参、里芋など冬の根菜を一緒くたに煮込む、昔ながらの備蓄菜である。味噌仕立ての地域もあり、家庭ごとの味が受け継がれている。

銀ぶろうずし
「不老長寿の豆」と伝わる黒いいんげん豆を酢飯に混ぜた祝宴の鮨。艶やかな見た目から「銀」、長寿祈願から「ぶろう」と名付けられた縁起物である。

チャーテの和え物
高知県では「ハヤトウリ」を英名のChayoteから「チャーテ」と呼ぶ。1株から200個も実をつける「千成」の異名を持ち、ご近所へのおすそ分けが習慣化した山間部の人気食材である。