
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
チャーテの和え物は、熱帯アメリカ原産のウリ科植物「チャーテ(ハヤトウリ)」を主材とした和風の副菜である。生のまましゃきしゃきとした歯ごたえを活かし、酢や味噌などで和えるシンプルな調理法が特徴である。高知県の山間部で特に人気があり、栽培が容易で日よけのグリーンカーテンとしても活用されるため、一般家庭の家庭菜園に広く根付いている。秋の気配が近づくとシーズンを迎え、スーパーマーケットや直売所で安価に流通する。自家消費を主目的とするため販売用栽培は少なく、収穫物のおすそ分けが地域のコミュニケーションを育む食文化として機能している。現代では日々の料理のレパートリーとして定着し、肉炒めや創作寿司などアレンジも広がっている。
由来・歴史
チャーテは明治40年(1907年)に海外から鹿児島県に伝来し、「ハヤトウリ」の通称で知られるようになった。高知県では英名Chayoteがそのまま伝わり、なまって「チャーテ」という呼び名が定着した。ツル植物として1株から100個から200個もの実をつける特性から「千成(センナリ)」とも呼ばれ、豊作を象徴する食材として親しまれてきた。
食べ方
生で薄切りにして和え物にするのが基本で、しゃきしゃきとした食感が特徴である。歯ごたえをより良くしたい場合は、熱湯でゆでる際に酢を少量加えると効果的である。豚肉やベーコンとの炒め物も一般的で、縦半分に切って袋状にした中にすし飯を詰めた創作寿司も楽しめる。秋から初冬にかけてが旬で、シーズン中は多くの家庭で頻繁に食卓に登場する。
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産地
高知県の名物

銀ぶろうずし
「不老長寿の豆」と伝わる黒いいんげん豆を酢飯に混ぜた祝宴の鮨。艶やかな見た目から「銀」、長寿祈願から「ぶろう」と名付けられた縁起物である。

ぐる煮
「ぐる」とは土佐の方言で「仲間」という意味。大根、人参、里芋など冬の根菜を一緒くたに煮込む、昔ながらの備蓄菜である。味噌仕立ての地域もあり、家庭ごとの味が受け継がれている。

淡竹とエンドウの煮物
お弁当のおかずとしてお年寄りに懐かしまれる、高知の春の定番煮物。淡白な淡竹と甘みのあるエンドウが旬の出会いを果たす。

半夏だんご
7月2日の「半夏」の日にしか食べられなかった大豊町の郷土菓子。みょうがの葉に包まれた小麦粉のだんごは、農繁期の労をねぎらう特別な味である。

葉にんにくのぬた
ブリの刺身には醤油ではなくぬたをかけるのが高知県の常識。朝鮮渡来と伝わる葉にんにくを味噌・酢・ごまで和えた伝統調味料で、生魚やこんにゃくに添えて食べる。

ひめいちとみかんの辛子煮
「明日は鯛になろう」と名づけられた小魚・ヒメイチを、みかんの皮と辛子で煮込む土佐の知恵料理。骨まで柔らかく食べられる保存食として、年の暮れに欠かせない味である。