
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
桜餅は、塩漬けした桜の葉でピンク色の餅を巻いた和菓子である。関西ではつぶつぶとした食感の道明寺粉の餅であんを包み、関東の薄いクレープ状の生地とは食感が異なる。主な伝承地域は大阪を含む関西地方で、当地は1000年以上前から大阪・藤井寺市の道明寺で道明寺粉が作られ、保存食として重宝されてきた土地柄である。2月から4月上旬の春の季節に菓子店などで販売され、季節を感じる菓子として広く楽しまれている。家庭では桜の葉を食べるか食べないか、またあんの量や餅の硬さなど、それぞれの好みや作法で違いが見られる。
由来・歴史
桜餅は江戸時代、隅田川のほとりの長命寺の門番であった山本新六が考案したとされる。新六は大量に落ちてくる桜の葉を塩漬けにして餅を巻き売り出したところ大評判となり、全国へ広まった。大阪・藤井寺市の道明寺で生まれた道明寺粉は、もち米を蒸して乾燥させ粗くひいた保存食で、関西の桜餅の主原料として定着した。
食べ方
塩漬けした桜の葉を水に浸けて塩抜きし、道明寺粉・砂糖・水・食紅を合わせて蒸すか煮て、さっくり混ぜて餅にする。餅をちぎって円形に伸ばしあんを包み、桜の葉で巻く。桜の葉は食べても食べなくてもよい。2月から4月上旬の春の季節に菓子店で販売され、季節を感じる菓子として楽しまれる。
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産地
餅の名物

いびつもち
葉の形が「いびつ」だから名付けられた、兵庫の端午の節句菓子。柏の代わりにサルトリイバラの葉を使い、淡路では「いびつもち」、北播磨では「ひょっとで」など地域で呼び名が異なる。

いしもちじゃこの唐揚げ
頭に大きな「耳石」を持つ小魚を、頭落として骨ごと揚げる瀬戸内の逸品。ほのかな甘みとねばりが特徴の、春から夏の味覚である。
ふるさと納税柚餅子
参勤交代の大名も愛した岡山の柚餅子。柚子の産地ならではの爽やかな香りが特徴で、江戸時代から続く宿場町の銘菓である。

蓮根餅
穴の開いた蓮根に紅白のもち米を詰めて蒸す縁起物。将来が見通せるという縁起の良さから、門真のお祝いの席に欠かせない一品として伝わってきた。

くるみ餅
クルミが入っていない「くるみ餅」。うぐいす色の枝豆餡で餅を「くるんで」包むことから名付けられた、堺の伝統菓子である。

五平餅
神に捧げる「御幣」に形が似ることから名付けられた五平餅。木こりたちの携行食から発展し、中山道を境に醤油味と味噌味の文化圏が分かれる独特の食文化を持つ。
大阪府の名物

大阪しろ菜の辛子和え
江戸時代から続く大阪の伝統野菜「天満菜」が、ピリッと辛子で引き立つ副菜に。平たく白い葉柄がしんなりと柔らかくなる、あっさりとした味わいが特徴である。

串カツ
「2度づけ禁止」の鉄則が有名な大阪のソウルフード。大正末期、新世界で労働者の腹を満たすために考案された安価で早く食べられる揚げ物である。

大阪漬
大根やかぶを塩で揉み、数時間で仕上げる浅漬け。大阪地域で広く作られたことから名付けられ、葉茎まで丸ごと使う惜しみない食文化が特徴。

紅ずいきと油揚げの炊いたん
「炊いたん」とは関西の言葉で「煮物」のこと。シャキッとした食感の紅ずいきが油揚げと出汁を吸い、夏の定番おばんざいに仕上がる。

ハモ鍋
骨切りした淡白なハモに、甘み豊かな泉州玉ねぎが絶妙に合う大阪湾の郷土鍋。玉ねぎ栽培発祥の地ならではの組み合わせが、家庭の味として親しまれてきた。

どて焼き
鍋のふちに味噌を土手のように盛ることから名付けられた、牛すじの甘辛煮込み料理。安価で酒に合う味わいは、大阪・新世界の下町グルメとして長く親しまれている。