
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
栃の実をアク抜きして渋味を取り、もち米と共に蒸してつき丸めた素朴な餅である。もち米だけの餅より粘りが少なく、独特の渋味と苦みが特徴的。主に八頭郡、鳥取市河原町、三朝町の山間部で伝承され、米がほとんど取れなかった地形がこの食文化を育んだ。お正月の雑煮用として一般家庭で作られ、小豆汁に入れておしることとしても食べられる。現代では地域の食文化として継承され、各家庭で味わいが受け継がれている。
由来・歴史
栃の実はアクが強くそのままでは苦く舌に痛みを生じるが、縄文時代から先人の知恵で食べ方が編み出された。昔は米の取れない山村で貴重な食糧の一つだった。分厚い殻に1〜2個入る茶褐色の実は10〜11月に収穫され、カリウムやサポニンなどを多く含む。
食べ方
栃の実をアク抜きし渋味を取り、もち米と一緒に蒸してつき丸める。もち米だけの餅より粘りが少なく、独特の渋味と苦みが感じられる。お正月の雑煮用として食べられ、小豆汁に入れておしることとしても楽しまれる。
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産地
餅の名物

うずまきもち
鳴門の海を惜しんで創られた渦巻き模様の郷土菓子。引田地域の女児の初節句「引田飾り」に欠かせない縁起物として、子孫繁栄を願って供えられてきた。

蕨餅
若草山焼きの伝統が生んだ奈良の名物。ワラビ根の希少なデンプンからつくる蕨餅は、透明な舌触りと独特の風味が特徴の和菓子である。

柚餅子
同じ名前で全く異なる2つの姿を持つ柚餅子。菊池の竹皮包み蒸し菓子と、人吉・球磨の柚子の皮を器にした塩味の保存食。南北朝時代の兵糧から、球磨焼酎のつまみまで、米どころ・柚子の里の知恵が詰まっている。

たがね餅
「たがね」は餅の古語。もち米とうるち米を混ぜた楕円形の餅で、青のりや豆を練り込む地域ごとのバリエーションが魅力。正月の定番として今も親しまれる。

酢もち
正月の最後の餅を手でちぎり、大根おろしとだいだいの合わせ酢で和える福岡県豊前地域の郷土料理。ジアスターゼとクエン酸が入った消化に良い健康食として古くから伝わる。

そらきたもち
「そらきた!」というほどすぐ作れることから名付けられた姫島の郷土菓子。蒸さずに練るだけの手軽さで、急な来客にも対応できた。
鳥取県の名物

とうふちくわ
江戸時代、鳥取藩主が「魚の代わりに豆腐を食べよ」と奨励したことに端を発する。魚肉すり身を豆腐でかさ増しした知恵の結晶が、今も酒肴として親しまれる。

若桜のおやき
「大」や屋号が刻まれた亀甲形の押し型で型押しする、若桜神社大祭のおもてなし菓子。まきの粉とよもぎの生地に小豆あんを包み、鉄板で焼く香りが町中に漂った。

焼き鯖の煮付け
焼きサバをほぐして玉ねぎと甘めに煮込む、鳥取県東部の知恵が生んだ庶民の味。臭みを和らげ子どもも食べやすく、農繁期の簡単な魚料理として重宝された。

スルメの麹漬け
鳥取の山間部で生まれた「おふくろの味」——スルメイカを海風で干し、麹に漬け込むことで冬の保存食として長く親しまれてきた。

そら豆の粉吹き
鳥取県東中部の保存食。旬が3日で激減するそら豆を、天日干しで長期保存し、ほっこりとしたコクのある味わいに仕立てた郷土料理である。

らっきょう漬け
参勤交代で小石川薬園から持ち帰ったらっきょうが、鳥取砂丘の特産品へと育った。塩漬けと味付けの二刀流で、今や砂丘観光の定番土産となっている。