
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
はもの焼き物は、醤油ベースのタレで照り焼きにするか塩焼きにして食べる料理である。身が薄いため強火で焼くとパサつきやすく、焼き加減に注意を要する。主な伝承地域は京都市、中丹地域、丹後地域で、暖流の影響を受ける海に生息するハモは、京料理に欠かせない魚として親しまれてきた。初夏から盛夏、秋にかけて旬を迎え、国の重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産である祇園祭の行事食として振る舞われる。調理に手間がかかるため家庭で作られることは少なく、飲食店で食べるのが一般的である。
由来・歴史
ハモが京都の食文化に根付いたのは、生命力が強く遠方からでも生きたまま運べたことによる。小骨が多く調理に手間がかかるため、「骨切り」という独自の技術が発達し、「京都の料理人は骨切りを覚えてから一人前」と言われるほどである。江戸後期の「海鰻百珍」には100種類以上のハモ料理が記され、はものおとしやしゃぶしゃぶなど現代でも多様な調理法が親しまれている。
食べ方
醤油ベースのタレで照り焼きにするか、塩焼きにして食べる。ごはんのおかずだけでなく酒のつまみにもよく合う。身が薄いため強火で焼くとパサパサして身が硬くなることから、焼き加減には注意が必要である。初夏から秋にかけて旬を迎え、祇園祭の行事食として食べられる機会が多い。調理に手間がかかるため、飲食店で食べるのが一般的である。
このお祭りで食べられています
祇園祭の行事食として振る舞われる、京都の夏の味。お祭りの日程や見どころは「わっしょい」で。
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産地
焼き物の名物

今治焼き鳥
串に刺さない鶏皮を鉄板でプレス焼きする、約50年前に考案された今治独自の焼き鳥。せっかちな商売人の気質に合った「素早く提供」が人気の秘密である。

いわなの塩焼き
日本で初めてイワナを養殖した宮城県の郷土料理。清らかな水で育った養殖イワナは臭みがなく、皮まで柔らかい身をシンプルに塩焼きで味わう。

じり焼き
「じりい(ゆるい)」という方言が名前の由来とされる豊後大野市の粉食。薄く焼いた地粉の生地に黒砂糖やかぼちゃのあんを巻き、子どものおやつから農作業の差し入れまで幅広く親しまれてきた。

あけびの味噌詰め焼き/あけびの油焼き
山形県ではあけびの皮を食べるという全国でも珍しい食文化がある。ほろ苦い皮に味噌を詰めて焼く「あけびの味噌詰め焼き」は、秋の味覚として内陸部の家庭に親しまれてきた郷土料理である。

あめごのひらら焼き
平らな石を「ひらら」と呼ぶことから名付けられた、祖谷の野外料理。かまどの上で石を数時間温め、その上であめごや山菜を味噌とともに焼く独特の調理法は、昔ながらの人々の知恵を今に伝える。

お好み焼き
「ヘラ」で鉄板から直接かきこむ食べ方が象徴的な、広島のソウルフード。人口10万人あたりの店舗数が全国一位という圧倒的な普及度を誇る。
京都府の名物

へしこ
「へしこむ」という漁師の言葉が名前の由来。丹後の海で水揚げされたサバやイワシを、米糠と塩で半年以上漬け込んだ発酵保存食である。独特の風味と塩辛さがごはんや酒と好相性。

賀茂なすの田楽
「ナスの女王」と称される賀茂なすを、じっくり焼いて田楽味噌をのせた京の夏の味覚。1kgを超える大きさと煮崩れしない歯応えが特徴だ。

きび餅・あわ餅・とち餅
丹波・丹後の山間部で、米が足りない時代に主食代わりに食べられてきた雑穀餅。きび・あわ・とちの実を使った素朴な味わいが、近年は健康食として再び注目されている。

ふろふき大根
「ふろふき」の名は、湯に浸かるように大根をじっくり煮込む調理法に由来する。緻密で煮崩れしにくい聖護院だいこんを使い、白味噌や柚子味噌をつけて食べる京都の冬の定番料理である。

えびいもと棒だらの炊いたん
海老のような形をした京の伝統野菜「えびいも」と北海道の棒ダラが出合う、京都の「であいもん」文化を体現した正月料理。両食材が互いを引き立て合う工夫が光る。

ばらずし
「バラバラ」と散らすことから名付けられた丹後のばらずしは、鯖街道の歴史が生んだ祝いの華やかな寿司。地元スーパーには他地域では見られない特大サバ缶が並ぶ独特の食文化である。