
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ふろふき大根は、聖護院だいこんをくし形に切り、昆布出汁で柔らかくなるまで煮込んだ煮物料理である。身が緻密で苦味がなく、煮崩れしにくい聖護院だいこんの特性を活かし、ねっとりとしたなめらかな口当たりが特徴となる。主な産地は京都市左京区の聖護院をはじめ、京丹後市、亀岡市、久御山町など府内全域で、中京区の「青味大根」や北区の「辛味大根」とともに「京の伝統野菜」に指定されている。11月中旬から翌年2月の出荷期、特に12月中旬の旬に食べられ、府内各地の寺院では「大根焚き」という無病息災を祈願する行事で振る舞われる。一般家庭でも冬の味覚として親しまれており、白味噌や柚子味噌をつける食べ方が主流だが、家庭ごとに味噌の種類や煮込み加減に違いがある。
由来・歴史
聖護院だいこんの原種は、文政年間に尾張から取り寄せられた「宮重だいこん」である。これを愛宕郡聖護院(現・左京区聖護院)の農家が受け取り、毎年栽培するうちに丸形の品種を選抜・育成した結果、聖護院だいこんとして定着した。現在は丹後地域を含む府内全域で栽培され、京の伝統野菜の一つとして位置づけられている。
食べ方
聖護院だいこんをくし形に切り、沸騰した鍋に昆布出汁とともに入れ、柔らかくなるまでじっくり煮込む。食べる際は白味噌や柚子味噌をつけて味わうのが一般的である。旬は12月中旬で、11月から翌年2月にかけて出荷され、冬の家庭料理として広く親しまれているほか、寺院の「大根焚き」行事でも供される。
このお祭りで食べられています
無病息災を祈る寺院の「大根焚き」で振る舞われる。お祭りの日程や見どころは「わっしょい」で。
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産地
京都府の名物

はもの焼き物
「はも祭り」とも呼ばれる祇園祭の行事食として振る舞われる。生命力が強く遠方からも生きたまま運べたことで、京都の食文化に根付いた淡白な白身魚の焼き物である。

へしこ
「へしこむ」という漁師の言葉が名前の由来。丹後の海で水揚げされたサバやイワシを、米糠と塩で半年以上漬け込んだ発酵保存食である。独特の風味と塩辛さがごはんや酒と好相性。

賀茂なすの田楽
「ナスの女王」と称される賀茂なすを、じっくり焼いて田楽味噌をのせた京の夏の味覚。1kgを超える大きさと煮崩れしない歯応えが特徴だ。

えびいもと棒だらの炊いたん
海老のような形をした京の伝統野菜「えびいも」と北海道の棒ダラが出合う、京都の「であいもん」文化を体現した正月料理。両食材が互いを引き立て合う工夫が光る。

ばらずし
「バラバラ」と散らすことから名付けられた丹後のばらずしは、鯖街道の歴史が生んだ祝いの華やかな寿司。地元スーパーには他地域では見られない特大サバ缶が並ぶ独特の食文化である。

きび餅・あわ餅・とち餅
丹波・丹後の山間部で、米が足りない時代に主食代わりに食べられてきた雑穀餅。きび・あわ・とちの実を使った素朴な味わいが、近年は健康食として再び注目されている。