
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
つわぶきの油炒めは、つわぶきの若葉を塩ゆでした後、油揚げや人参とともに醤油・砂糖で味付けして炒める、宮崎県日南地方の庶民的な郷土料理である。主な伝承地域は宮崎市・都城市・日南市で、県南部の沿岸地帯は温暖な気候につぐみ、つわぶきが海岸線に沿って自生する。春の食材として1月頃から収穫が始まり、3〜4月の若葉の時期に最盛期を迎え、家庭で日常的なおかずとして食べられてきた。つわぶきはふきに似るが常緑性で葉が厚く、家庭ごとに油揚げの入れ方や味付けの濃淡に違いがあり、現代も山菜として栽培・出荷される宮崎の味である。
由来・歴史
つわぶきは日本原産で、九州など一部地域で古くから食用とされた。日南地方では毒消しの作用が伝えられ、大正時代には北九州の炭鉱夫が食べることで盛んに出荷された。キク科の多年草で、石蕗・艶葉蕗・ツワとも呼ばれ、ふきとは常緑性や葉の厚さなどで異なる。佃煮や和え物など様々な料理に使われ、油炒めは日南地方でよく作られる料理として定着した。
食べ方
つわぶきは皮をむき水にさらしてあく抜きをし、塩を入れたたっぷりのお湯でゆでる。ゆでたつわぶきをよく炒め、油揚げなどを加えて醤油・砂糖で味付けする。春の旬である1月から4月頃、特に若葉が出る3〜4月に家庭で日常的におかずとして食べられる。
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産地
宮崎県の名物

ざぶ汁
「ざぶざぶ」と食材を煮る音が名前の由来。宮崎県都農町に伝わる、手軽な根菜の煮物で、家庭ごとに具材を変えて親しまれている。

とうきびめし
米が貴重だった時代、高千穂地方の農家は「割りとうきび」で米のかさを増し、人々の腹を満たした。寒風に晒された乾燥とうきびのひき割りを混ぜ炊く、黄金色の郷土飯である。

歳とり膳/年取り膳/年越し料理
大晦日の夜、家族揃って「歳を一つ取る」ことを祝う豪華な膳。旧暦の日没から始まる新年を、高膳に盛られた縁起物と共に迎える古い風習である。

とりめし
稲刈りの合間に田んぼの畔で食べた「とりめし」のおむすび。宮崎県はブロイラー飼養羽数全国1位の鶏肉王国であり、農家飯から生まれた庶民の味は、ご当地グルメコンテスト優勝で脚光を浴びた。

酢のしゅい
「しゅい」は「汁」の意。江戸時代から広まった米酢を使い、おろし大根とイワシを煮た温かい酢の汁物。冷たいなますとは対照的に、寒い日の体を温める知恵が詰まった宮崎の郷土料理である。

そまげ
「そまげ」の名は「そばのおかゆ」に由来し、椎葉村では煮干し出汁の野菜汁でそば粉を練り上げる。固くなったら囲炉裏で焼く食べ方も、山の知恵が息づく。