
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
米と醤油を主体に、ごぼうや人参などの野菜を炊き込んだ愛媛県松山地域の郷土料理である。醤油の風味が香ばしく、冷めてもふっくらとした食感が特徴で、植物性タンパク質を含む干油揚げを入れることでコクが出る。松山地域に古くから伝わり、ありあわせの具で作られる庶民的な料理として発展した。祭りや祝いごとなどのハレの日に各家庭で炊かれ、おもてなしの料理として親しまれてきた。具材は春のふきやたけのこ、秋の里芋や栗、ぎんなんなど旬の食材を加え、家庭ごとにアレンジが加わる。近年は魚介類や鶏肉を入れることも多く、駅弁としても知られる現代的な形へと進化している。
由来・歴史
室町時代から炊き込みご飯を「しょうゆめし」と呼び、松山地域に古くから伝わる。昔はお客が来た際のおもてなしとして作られ、庶民の手軽な料理として親しまれた。昭和30年代に松前町の弁当店がアレンジした駅弁「しょうゆめし」が誕生し、鶏肉やれんこん、しいたけ、ゼンマイなどの煮物をのせた食べごたえのあるスタイルとして全国に広まった。
食べ方
人参やごぼうなどの野菜を下ごしらえし、醤油を中心とした調味料とともに米を炊き上げる。器に盛り、錦糸卵やのりをのせて提供する。春は山菜、冬は里芋や大根など季節の食材を加え、一年中アレンジを楽しめる。たくさん炊くほど美味しくなり、祭りや祝いごとなどのハレの日に各家庭で作られる。冷めてもふっくらとしており、駅弁としても好適である。
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産地
愛媛県の名物

太刀魚巻/太刀巻
創業150年の老舗魚屋が1987年に考案した、竹串にらせん状に巻いた太刀魚の炭火焼。各店秘伝のタレが味の決め手となり、宇和島観光の名物として定着した。

鯛そうめん
婚礼や棟上げで振る舞われる「最強のハレ食」。白波の中を泳ぐように飾った姿煮の鯛と、幾重にも幸せが続く願いを込めた素麺の組み合わせは、両家の親族がめでたく対面したことを祝う縁起物である。

鯛めし
来島海峡の急流で育った鯛の弾力ある身を丸ごと炊き込む東予流と、漁船の上で生の切り身をたれごとかける南予流。愛媛県内で食文化が二分する稀有な郷土料理である。

せんざんき
鶏を「千のように斬る」という名の由来や、中国語「軟炸鶏」が訛った説など諸説ある、今治発祥の骨付き鶏の唐揚げ。骨から出る旨味と濃厚な下味が特徴である。

石花汁
熱した石を投入すると湯気が花のように舞い上がる、今治市大島の石切り場発祥の保温鍋。米のとぎ汁を使う知恵と、職人の賄い食としての歴史が息づく。

さつま
「さつま」の名の由来は島津家の家紋に似た盛り付けからとも、薩摩伝来説とも言われる謎多き愛媛の郷土料理。ぱさぱさした麦飯をおいしく食べるため漁師が舟上で考案した工夫料理である。