
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
太刀魚巻は、太刀魚を竹串にらせん状に巻き付け、秘伝のつけ汁を塗りながら炭火で焼き上げる郷土料理である。愛媛県南予地方の宇和島市を中心に伝承され、当地は漁業が盛んな港町として知られる。年間を通じて食べられ、味がしっかりしているためおかずにも酒の肴にもなる。家庭ではごぼうに太刀魚を巻いた「八幡巻き」という類似の食べ方も存在した。各店が独自のタレを継承しており、観光客向けの名物として現在も親しまれている。
由来・歴史
昭和62年(1987年)、宇和島市で創業150年の老舗魚屋が「太刀魚巻」を考案した。竹串に太刀魚が巻かれた特徴的な形状は、多くのメディアで紹介され、宇和島を訪れる観光客の名物として定着した。太刀魚は生臭さが少なく脂が乗った魚として知られ、魚が苦手な子どもでも食べやすい食材であった。
食べ方
竹から太刀魚を抜いてそのまま食べるか、お好みで2mm幅に切って大根おろしなどを添えて食べる。つけ汁は各店が秘伝のタレとして伝えており、これが味の決め手となる。年間を通じて食べることができ、おかずや酒の肴として幅広く楽しまれる。
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産地
愛媛県の名物

鯛そうめん
婚礼や棟上げで振る舞われる「最強のハレ食」。白波の中を泳ぐように飾った姿煮の鯛と、幾重にも幸せが続く願いを込めた素麺の組み合わせは、両家の親族がめでたく対面したことを祝う縁起物である。

鯛めし
来島海峡の急流で育った鯛の弾力ある身を丸ごと炊き込む東予流と、漁船の上で生の切り身をたれごとかける南予流。愛媛県内で食文化が二分する稀有な郷土料理である。

たこ飯
漁船上で獲れたタコをそのままぶつ切りにして炊き込んだのが始まりという、漁師の知恵が詰まった愛媛の郷土料理。春の「木の芽だこ」や梅雨時のタコが特に珍重される。

しょうゆめし
室町時代から続く「しょうゆめし」は、松山のハレの日に欠かせない炊き込みご飯。冷めてもふっくらとした醤油の香ばしさが特徴で、昭和30年代には駅弁としても全国に広まった。

せんざんき
鶏を「千のように斬る」という名の由来や、中国語「軟炸鶏」が訛った説など諸説ある、今治発祥の骨付き鶏の唐揚げ。骨から出る旨味と濃厚な下味が特徴である。

石花汁
熱した石を投入すると湯気が花のように舞い上がる、今治市大島の石切り場発祥の保温鍋。米のとぎ汁を使う知恵と、職人の賄い食としての歴史が息づく。