
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
せりのよごしは、せりの若い茎葉を豆腐・白ごま・味噌・砂糖で和えた白和えの一種である。さわやかな香りと歯ざわり、鮮やかな緑色が特徴で、火を通し過ぎず10秒程度の湯がきで仕上げる。宮崎県を含む日本各地の山野や河川の水際、稲刈り後の田んぼやあぜに自生するせりを用い、春の訪れを告げる季節料理として親しまれてきた。主に2月から4月の旬に食べられるが、養液栽培により通年楽しめるようになった。家庭や地域によって味噌や砂糖の配合が異なり、法事・仏事の精進料理としても欠かせない一品として受け継がれている。
由来・歴史
せりはセリ科の多年草で、日本原産の野菜である。古事記や万葉集にも食用とされた記録が残り、奈良時代から食されてきた歴史を持つ。その名は一箇所から競り合って生える生態に由来する。「よごし」は白和えのことで、すり鉢やすりこ木を汚しながらつくることからこの名がついたとされる。豆腐と白ごまを使った白和えは栄養価が高く、昔の人の知恵が感じられる料理である。
食べ方
せりは10秒程度でさっと湯がき、水気をきる。天然のものはアクが強いため下ゆで後に水にさらすと良い。すり鉢で豆腐、白ごま、味噌、砂糖をすり合わせた和え衣に、刻んだせりを加えて和える。淡白な味わいのため副菜として食べられ、主に2月から4月の春先に旬を迎えるが、養液栽培により年中食べられるようになった。法事・仏事の精進料理としても手づくりされる。
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産地
宮崎県の名物

そまげ
「そまげ」の名は「そばのおかゆ」に由来し、椎葉村では煮干し出汁の野菜汁でそば粉を練り上げる。固くなったら囲炉裏で焼く食べ方も、山の知恵が息づく。

酢のしゅい
「しゅい」は「汁」の意。江戸時代から広まった米酢を使い、おろし大根とイワシを煮た温かい酢の汁物。冷たいなますとは対照的に、寒い日の体を温める知恵が詰まった宮崎の郷土料理である。

とりめし
稲刈りの合間に田んぼの畔で食べた「とりめし」のおむすび。宮崎県はブロイラー飼養羽数全国1位の鶏肉王国であり、農家飯から生まれた庶民の味は、ご当地グルメコンテスト優勝で脚光を浴びた。
ふるさと納税千切り大根(切り干し大根)のまだか漬け
「まだかぁ~」と待ちきれず声が上がるほどの美味しさが名前の由来。宮崎県産の千切り大根を使った、体に良い具材が詰まった健康的な漬物である。

魚ずし
江戸時代、天領地・門川町に赴任する役人が待ち望んだという「魚ずし」。宮崎県沿岸部に伝わる姿ずしは、四国から渡った人々がもたらしたとされ、今も祭りで即完売する人気の一品である。

れんこんのすり流し汁/れんこんのごりごり汁
「水神さんの糸引きれんこん」と呼ばれる水沼神社の池のれんこんを、鬼おろしですりおろして味噌汁にした滋養食。江戸時代、藩主が財政再建のために導入した高鍋藩の名産を、真冬の泥の中から掘り出す貴重な食材で味わう。