
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
摘みたての新茶の新芽に薄く衣を付けてサッと揚げた天ぷらである。新芽は柔らかく、お茶の香りとほのかな苦味が特徴で、下の葉ほど苦味が強くなる。日向市、都城市、串間市、川南町など宮崎県の茶産地で親しまれており、温暖な気候と肥沃な大地に恵まれたこの土地は古くから茶栽培に適していた。4月上旬から5月にかけての新茶シーズン、特に八十八夜に摘まれた茶は縁起物として食べられる。家庭では新芽3枚程度を使い、揚げたてに軽く塩を振って食べるのが一般的だが、衣の付け具合や揚げ時間にはそれぞれの工夫がある。近年はペットボトル飲料向けの茶園拡大など生産量が増え、観光地での提供も見られるようになった。
由来・歴史
宮崎の茶栽培は、宝暦元年(1751年)に都城島津藩家士の池田貞記が山城宇治で蒸し製茶法を学び藩内に広めたことに始まる。当時は天皇への献茶も記録に残る。古くは山間に自生する山茶を摘んで飲用していたともいわれる。戦前は行商などで成長したが、大戦で失速し、近年になって機械導入やペットボトル原料用茶園の増加で生産量が回復している。
食べ方
新芽を軽く水洗いし、薄く衣を付けてサッと揚げ、揚げたてに軽く塩を振って食べる。新芽は上から3枚程度が適し、下の葉は苦味が強くなる。4月上旬から5月の新茶シーズン、特に八十八夜に摘まれた茶を使うと縁起が良いとされ、寿命が延びる・無病息災などの言い伝えがある。
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産地
宮崎県の名物

れんこんのすり流し汁/れんこんのごりごり汁
「水神さんの糸引きれんこん」と呼ばれる水沼神社の池のれんこんを、鬼おろしですりおろして味噌汁にした滋養食。江戸時代、藩主が財政再建のために導入した高鍋藩の名産を、真冬の泥の中から掘り出す貴重な食材で味わう。

魚ずし
江戸時代、天領地・門川町に赴任する役人が待ち望んだという「魚ずし」。宮崎県沿岸部に伝わる姿ずしは、四国から渡った人々がもたらしたとされ、今も祭りで即完売する人気の一品である。
ふるさと納税千切り大根(切り干し大根)のまだか漬け
「まだかぁ~」と待ちきれず声が上がるほどの美味しさが名前の由来。宮崎県産の千切り大根を使った、体に良い具材が詰まった健康的な漬物である。

おび天
江戸時代に飫肥藩領の領民が考案した魚肉練り製品。味噌と黒砂糖を使う甘めの味付けが特徴で、豆腐入りのふわりとした食感は薩摩揚げとは一線を画す。

ぬた芋
里芋をぬたぬたと和えることから名付けられた宮崎の郷土料理。小さな「おちこ」里芋を有効活用した先人の知恵が詰まり、焼酎のおつまみから子どものおやつまで幅広く親しまれる。

煮しめ
煮汁が残らないようじっくり煮る「煮しめる」技法に由来する。おせちの三の重に敷き詰められるほか、高千穂の夜通し神楽奉納では振る舞い料理として提供される、宮崎の祝い事に欠かせない味。