
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
菜豆腐は、大豆ににがりを加えて凝固させる際、菜の花や山藤の花、三つ葉、平家かぶなど季節の香り高い野菜を混ぜ込んだ椎葉村の豆腐料理である。熊本県境の山間に位置するこの村は、やせた土地で貴重な大豆を節約しつつ、自生する平家かぶを活用して豆腐を増量する知恵が生まれた。祭りや結婚式、葬式、法事など人生の節目に供され、かつては雑穀中心の日常食に対するごちそうとして親しまれた。近年は大根や人参、里芋、青じそ、ほうれん草など季節の野菜も用いられ、家庭ごとに入れる野菜が異なる。
由来・歴史
椎葉村は平家の落人伝説と上方言葉が残る村で、食生活にも京料理の影響が見られる。菜豆腐の技法は、豆腐の色合いや滋養を高めるとともに、貴重な大豆を節約するための工夫から生まれた。藤の花豆腐は県内でも類例がなく、毎年5月10日前後の米の種まきの祝いに作られる特別な一品である。
食べ方
水に浸さず適当な大きさに切り、醤油や練り味噌、柚子味噌をつけてそのまま食べる。からし菜や桜、山椒の葉、干し大根の葉など香りの強い野菜を加えるのが伝統的だが、近年は旬の野菜を使う家庭も増えている。祭りや冠婚葬祭、種まきの祝いなど、人生の節目や農耕の儀礼に合わせて作られる。
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産地
宮崎県の名物

七とこずし
「七とこさんの日」に近所7軒から分けてもらう、子どもの成長を願う行事食。七草粥とは異なり、餅と里芋・せりなどを炊き込んだ雑炊である。

ねりくり/ねったぼ/芋もち
宮崎弁で「つきまぜる」を意味する「ねりくり」は、餅と蒸した甘藷を練り合わせた都城市の伝統菓子。正月の餅つきの最後に一臼分を甘藷で搗き上げる風習が残る。

煮しめ
煮汁が残らないようじっくり煮る「煮しめる」技法に由来する。おせちの三の重に敷き詰められるほか、高千穂の夜通し神楽奉納では振る舞い料理として提供される、宮崎の祝い事に欠かせない味。

めの餅あられ
繭の豊産を祈って作られた小正月の飾り餅を、1月末に油で揚げた香ばしいあられ。榎木に刺した紅黄緑の餅が、春の訪れを告げる。

めひかりの唐揚げ
青く輝く大きな目が特徴の深海魚「メヒカリ」を丸ごと揚げた一品。かつては雑魚として捨てられていたが、延岡市の料理店が開発したことで脚光を浴び、今や地元の人々が解禁を待ちわびる名物となった。

かっぽ鶏
「かっぽ」は竹を指す高千穂の方言。水を注ぐ「かっぽかっぽ」という音が名前の由来で、青竹を器にして鶏肉や野菜を蒸し焼きにする、竹の香りと瀝青油のまろやかな味わいが特徴の郷土料理である。