
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
メヒカリは日向灘の水深300mで漁獲される5~15cmの小魚で、淡白な白身とふんわりとした食感が特徴である。頭と内臓を取り、小麦粉または片栗粉をまぶして180℃の油で揚げると、骨まで柔らかく丸ごと食べられる。主な伝承地域は宮崎県北の沿岸部、特に延岡市で、底引き網漁が盛んなこの土地ではかつて雑魚として扱われていた深海魚を再評価した。7~8月の最盛期を中心に、ほぼ通年水揚げされるが、産卵期の5~6月は禁漁となるため、解禁を心待ちにする市民も多い。家庭では唐揚げのほか南蛮漬けや天ぷら、新鮮なものはお刺身でも楽しみ、お酒の肴として親しまれている。
由来・歴史
メヒカリは和名で「アオメエソ」と呼ばれ、大きな青い目が特徴の深海魚である。かつては底引き網で混獲される雑魚として漁師の食事や養殖用のエサに使われていたが、延岡市の日本料理店が試行錯誤して唐揚げを開発し、マスコミで紹介されてから人気が急上昇した。宮崎固有の魚ではなく福島県いわき沖でも捕れるが、江戸時代に磐城平藩から延岡藩へ転封された内藤家の縁で、1997年に両市は兄弟都市となり、この歴史的な繋がりが両地域の食習慣にも影響を与えているとされる。
食べ方
頭部を切り落とし内臓とうろこを取り、塩こしょうを振って小麦粉または片栗粉をまぶし、180℃の油で揚げる。骨が柔らかいため丸ごと食べられ、お酒の肴に最適である。産卵期の5~6月を除きほぼ通年水揚げされるが、最盛期の7~8月頃が解禁時期と重なり、延岡市民が特に待ち望む時季となっている。新鮮なものはお刺身でも楽しめ、唐揚げ以外にも南蛮漬けや天ぷら、塩焼きなど多様な調理法がある。
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産地
宮崎県の名物

めの餅あられ
繭の豊産を祈って作られた小正月の飾り餅を、1月末に油で揚げた香ばしいあられ。榎木に刺した紅黄緑の餅が、春の訪れを告げる。

菜豆腐
平家の落人伝説が残る宮崎県椎葉村に、京料理を思わせる「菜豆腐」が伝わる。大豆を節約しつつ四季の花や青菜を混ぜ込む知恵が、藤の花豆腐など独特の姿に結実した。

七とこずし
「七とこさんの日」に近所7軒から分けてもらう、子どもの成長を願う行事食。七草粥とは異なり、餅と里芋・せりなどを炊き込んだ雑炊である。

かっぽ鶏
「かっぽ」は竹を指す高千穂の方言。水を注ぐ「かっぽかっぽ」という音が名前の由来で、青竹を器にして鶏肉や野菜を蒸し焼きにする、竹の香りと瀝青油のまろやかな味わいが特徴の郷土料理である。

かに巻き汁
カニを丸ごとすりつぶして味噌汁にするという驚きの調理法。臼と杵で砕いた「山太郎ガニ」が、おぼろ豆腐のようにふわふわと浮かぶ北郷町の秋の味覚である。

地鶏の味噌ころばかし
「ころばかし」は宮崎県西地方の方言で、鍋の中で煮転がすことを指す。水を使わず地鶏と味噌を焦がさず煮詰める独特の調理法が、地頭鶏の濃厚な旨みを引き出す。