
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
地鶏を一口大に切り、水を使わず味噌と共に鍋で煮転がす鍋物である。焦げないよう注意しながら煮詰めることで、みやざき地頭鶏の凝縮した旨みと味噌のコクが融合する。宮崎県西地方を中心に伝承され、霧島山麓で古くから飼育されてきた地頭鶏のブランド力と結びついた郷土料理である。通年、各家庭で日常的に食されるほか、お祝い事やお客様のもてなしに欠かせない一席として重んじられてきた。家庭によってはこんにゃく、人参、大根、ごぼうの乱切りをゆでて加えるなど、具材や味噌の配合に差異があり、代々の味が受け継がれている。
由来・歴史
「地頭鶏」の名は、江戸時代に農家がこの鶏を藩城主の地頭職に献上したことに由来する。昭和18年(1943年)に天然記念物に指定され、平成16年(2004年)に「みやざき地頭鶏」と命名された。「ころばかし」は県西地方の方言で鍋の中で煮転がすことを意味し、地鶏の味噌ころばかしはこの地方特有の食べ方として昔から伝わる家庭料理である。
食べ方
地鶏は一口大に切り、水を使わず焦げないよう注意して調理する。圧力鍋は早いが地鶏の味が損なわれるため避ける。こんにゃく、人参、大根、ごぼうの乱切りをゆでて加えると一層美味となる。時期を問わず通年食される日常料理であり、お祝い事やお客様のもてなしにも供される。
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産地
宮崎県の名物

かに巻き汁
カニを丸ごとすりつぶして味噌汁にするという驚きの調理法。臼と杵で砕いた「山太郎ガニ」が、おぼろ豆腐のようにふわふわと浮かぶ北郷町の秋の味覚である。

かっぽ鶏
「かっぽ」は竹を指す高千穂の方言。水を注ぐ「かっぽかっぽ」という音が名前の由来で、青竹を器にして鶏肉や野菜を蒸し焼きにする、竹の香りと瀝青油のまろやかな味わいが特徴の郷土料理である。

めひかりの唐揚げ
青く輝く大きな目が特徴の深海魚「メヒカリ」を丸ごと揚げた一品。かつては雑魚として捨てられていたが、延岡市の料理店が開発したことで脚光を浴び、今や地元の人々が解禁を待ちわびる名物となった。

いりこもち
江戸時代から続く薩摩藩の節句菓子「いりこもち」。炒ったもち米の香ばしさが特徴で、子どもの成長を祝って近所に配る風習があった。気温や湿度に左右される繊細な製法が、優しい甘みと柔らかな食感を生み出す。

日向黒皮かぼちゃの煮物
明治40年から宮崎で栽培が始まった黒皮かぼちゃは、縦に伸びる立体栽培で育つ伝統野菜。京都の日本料理店でも高級素材として重宝される上品な甘みが特徴である。

冷や汁
素焼きの魚を炙った味噌でとった汁を冷やして麦飯にかける、宮崎の知恵の食。農民が夏の重労働で時間のない時に栄養補給として食べた即席かけ汁が原点である。