
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
酢飯の代わりに味付けした卯の花(おから)を用い、小鯛などの酢漬け魚と握る寿司である。新居浜市を中心とした東予地方に伝承され、別子銅山周辺の鉱山文化圏に根ざした料理である。祭りや祝事などの慶事に供されるほか、通年食べられてきたが、近年は家庭での製作機会が減少傾向にある。おからの味付けや使用する魚種は家庭ごとに異なり、宇和島市など南予地方では「丸ずし」と呼称される地域差も見られる。
由来・歴史
元禄4年(1691年)に開坑した別子銅山で栄えた住友家は米飯の寿司を食したが、庶民はこれを真似て田のあぜで栽培した大豆のおからを代用した。この料理が住友家の屋号「泉屋」にちなみ「いずみや」と命名され、住友家に雇用された県内各地の出身者を通じて故郷へ広まったとされる。
食べ方
小魚を背開きにして中骨を除き、塩を振って30分置いた後、砂糖と酢に漬け込む。表面が白くなったら酢を切り、魚の漬け汁で味付けした卯の花(から煎りしたおからにみじん切りの生姜とオノ実を混ぜたもの)と握る。祭りや祝事のほか、通年食べられるが、近年は家庭での製作が減少している。
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産地
愛媛県の名物

じゃこ天
元和元年(1615年)に仙台から招いた蒲鉾職人が宇和島藩初代藩主のために作り出した、小魚を丸ごとすり潰したカルシウム満点の揚げ物。名前は「雑魚(ざこ)」からの転訛か、ほたるじゃこに由来するかで諸説ある。

かんころ
鍋の中で木杓子で練り炊く時の音が名前の由来。「かんころ」という擬音が付いた伊方町の伝統の干し芋菓子である。

きじ肉と切り干し大根の混ぜご飯
国鳥に指定されるほど高貴なキジの肉と、瀬戸内の陽光で干した大根を合わせた混ぜご飯。里山の恵みと海の幸が織りなす、愛媛の伝統的な味である。

いもたき
大洲市発祥の350年の歴史を持つ鍋料理。藩主・加藤家の時代に「お籠り」の行事で地元の里芋を持ち寄ったことが始まりで、今も秋の河川敷で月見を兼ねて楽しまれる愛媛の中秋の名物である。

今治焼き鳥
串に刺さない鶏皮を鉄板でプレス焼きする、約50年前に考案された今治独自の焼き鳥。せっかちな商売人の気質に合った「素早く提供」が人気の秘密である。

いぎす豆腐
愛媛県今治市周辺の海岸で7・8月に採れる海藻「いぎす」を、生大豆粉と煮溶かして寒天のように固めた夏の名物。冷や奴のようなひんやりとした舌ざわりが、暑い季節の食欲をそそる。