
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
大豆を炊き込んだ塩味の豆ごはんを、ふきの葉で俵型に包んで茎で縛り留めた携帯食である。伊賀食文化圏と中南勢食文化圏(主に松阪市)に伝わり、米作を営む伊賀地域の豊作祈願行事と深く結びついている。田植えの時期に田の神に13個を供え、小昼(間食)としても食べられてきた。家庭によってはそら豆やえんどう豆を用いることもあり、中ノ庄地区では「さぶらぎごはん」と呼ばれる類似の料理も残る。現代では農作業の携帯食としての実用性と、自然に還る葉の包みに込められた環境への配慮が再評価されている。
由来・歴史
伊賀地域では初めて田植えをする際、水戸口へ分け入りやすいススキや栗の枝とともに「ふき俵」を供え、田の神に豊作祈願と感謝を捧げる伝統がある。1月から12月分に田の神の分を加えた13個をざるに盛って供える。名称は米俵の形状に由来し、大豆が唯一上向きに実る縁起の良さも重ねられている。松阪市中ノ庄地区の「さぶらぎごはん」も同様の豊作祈願行事に由来する姉妹料理である。
食べ方
大豆を米と共に炊き、炊きあがった豆ごはんをふきの葉で俵型に包み、茎を紐代わりにして留める。持ち運びしやすい形状により、田植えの小昼(間食)として農作業の合間に手軽に食べられる。手を洗わずに食べられ、食べ終わったふきの葉は自然に返るという生活の知恵が凝縮されている。主に田植えの時期の豊作祈願行事で供えられ、実際の農作業中の携帯食としても用いられる。
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産地
三重県の名物

ガラガラおろし
鬼おろし器の音が名の由来とされる三重の郷土料理。江戸時代、年貢米の代わりに献上されたという歴史を持ち、嫁入り道具として母から娘へ受け継がれた。

いばら餅
「柏餅の原型」という説もある三重の初夏の郷土菓子。サルトリイバラの葉が餅にうつす爽やかな香りが身上で、5月の節句や田植え終わりの祝い「野上り」に振る舞われてきた。

伊勢うどん
昭和47年に名前が決まった「新しい郷土料理」。太く柔らかい麺に黒いたまり醤油のつゆを絡め、伊勢市民のソウルフードとして親しまれている。

ちゃつ
朱漆塗りの木製皿「楪子(ちゃつ)」に盛られた精進料理が名前の由来。醤油を使わず白く仕上げる、三重県北勢地域の甘酸っぱい郷土料理である。

茶粥
「おかいさん」の愛称で親しまれる茶粥は、聖武天皇の時代から続く歴史ある郷土料理。伊賀では三食とも茶粥とたくあんで過ごしたという節約食が、今も夏は冷やして味わわれる。

盆汁
お盆に殺生を避けて作られた精進料理がルーツ。カツオ節も煮干しも使わないのに、油揚げと7種類の夏野菜が織りなす深いうま味が特徴の三重県の盆汁。