
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
大根、人参、れんこん、昆布、油揚げを千切りや薄切りにし、酢・砂糖・塩で煮た甘酸っぱい煮物である。醤油を使用せず白く仕上げるのが特徴で、北勢食文化圏・中南勢食文化圏を中心に伝承され、朝日町では海に面していない内陸部のため野菜を使った料理が郷土の味として発達した。かつては法事やお正月など人が集まる場面でつくられ、2〜3日置くと味がしみ込む。家庭ごとに材料の配合や切り方に違いがあり、四日市など中南勢地域では「煮あえ」とも呼ばれる。現代では保存食としても知られ、北勢地域には醤油を使用する類似料理「煮なます」も存在する。
由来・歴史
もともと僧堂や仏事でつくられた精進料理である。盛り付ける器が端が外側に反り、糸底が高い朱漆塗りの木製皿「楪子(ちゃつ)」であったことからこの名がついた。現在では茶懐石料理の懐石家具として使用され、なす田楽やお浸しが向付として盛り付けられる。朝日町に古くから伝わり、昔は梅干しを漬けた茶色の瓶に入れて保存し、冬場は2〜3週間もったという。
食べ方
大根、人参、昆布、油揚げは千切りに、れんこんは細い部分を薄切りにして、酢・砂糖・塩少々・水適量で煮る。かつては法事やお正月など人が集まる際につくられ、2〜3日置くと酢の酸味が柔らかくなり味がしみ込む。保存期間は約1週間で、冷蔵技術のない時代には冬場に2〜3週間保存できた栄養価の高い保存食であった。
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産地
三重県の名物

ふき俵
田の神に供える13個の「ふき俵」は、ふきの葉で豆ごはんを俵型に包んだ三重県の知恵の結晶。手を洗わず食べられ、食べ終われば葉は自然に還る。

ガラガラおろし
鬼おろし器の音が名の由来とされる三重の郷土料理。江戸時代、年貢米の代わりに献上されたという歴史を持ち、嫁入り道具として母から娘へ受け継がれた。

いばら餅
「柏餅の原型」という説もある三重の初夏の郷土菓子。サルトリイバラの葉が餅にうつす爽やかな香りが身上で、5月の節句や田植え終わりの祝い「野上り」に振る舞われてきた。

茶粥
「おかいさん」の愛称で親しまれる茶粥は、聖武天皇の時代から続く歴史ある郷土料理。伊賀では三食とも茶粥とたくあんで過ごしたという節約食が、今も夏は冷やして味わわれる。

盆汁
お盆に殺生を避けて作られた精進料理がルーツ。カツオ節も煮干しも使わないのに、油揚げと7種類の夏野菜が織りなす深いうま味が特徴の三重県の盆汁。

あらめ巻き
伊勢神宮に献上されてきた高級海藻「アラメ」を、旬の魚で巻いた三重県の伝統料理。正月には欠かせないごちそうとして、伊勢志摩の各家庭で受け継がれている。