
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
あらめ巻きは、乾燥させたアラメを水で戻し、イワシやサンマなどの旬の魚を3回以上巻き付けて甘辛いたれで煮付ける郷土料理である。三重県は国内のアラメ生産量の大半を占め、特に鳥羽志摩地域の夏の暑い時期に収穫される。この海藻は古くから伊勢神宮に献上されてきた由緒ある食材であり、地域の食文化に深く根付いている。伊勢志摩食文化圏の各家庭では正月の食卓に欠かせないごちそうとして親しまれ、魚の種類は答志島ではイワシ、神島や東紀州ではサンマ、北勢ではハゼなど、地域ごとに特色がある。近年は刻みアラメも商品化され、アラメごはんや煮物、京都の精進料理への応用も進んでいる。
由来・歴史
アラメは昆布の仲間で、表面の皺が粗いことから「粗目(アラメ)」と呼ばれる。三重県の生産量は国内の大半を占め、主に7〜9月に鳥羽志摩地域で収穫される。古くから伊勢神宮に献上されてきた由緒ある海藻であり、アワビやサザエの餌としても利用されてきた。渋味があるため海水に浸して取り除き、夏の収穫後から秋にかけて乾燥熟成させ、4〜5時間煮込むことで柔らかく仕上げる伝統的な加工法が受け継がれている。
食べ方
乾燥アラメを20分ほど水に戻し、旬の魚の切り身を3回以上巻き付けて醤油・砂糖・酒などの甘辛いたれで煮付ける。伊勢志摩地域では正月の食卓に欠かせない一品として親しまれ、ごはんのおかずや酒の肴として食べられる。魚の種類は地域により異なり、答志島ではイワシ、神島や東紀州ではサンマ、北勢ではハゼなどが使われる。佃煮や酢の物、煮物、酢みそ和え、アラメごはんなど多様な調理法もある。
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産地
三重県の名物

盆汁
お盆に殺生を避けて作られた精進料理がルーツ。カツオ節も煮干しも使わないのに、油揚げと7種類の夏野菜が織りなす深いうま味が特徴の三重県の盆汁。

茶粥
「おかいさん」の愛称で親しまれる茶粥は、聖武天皇の時代から続く歴史ある郷土料理。伊賀では三食とも茶粥とたくあんで過ごしたという節約食が、今も夏は冷やして味わわれる。

ちゃつ
朱漆塗りの木製皿「楪子(ちゃつ)」に盛られた精進料理が名前の由来。醤油を使わず白く仕上げる、三重県北勢地域の甘酸っぱい郷土料理である。

あいまぜ
葬式料理の端材を活用した「組みもの」がルーツの郷土料理。凍りこんにゃくの肉のような食感と、やや甘めの合わせ酢が特徴的。正月や法事に再び姿を現す、三重県の味の記憶。

あほだき
「あほなことしてるなぁ」が名前の由来ともいわれる、古たくあんを再生する三重県の知恵料理。塩分を抜いて醤油で炊き直す贅沢な調理法から「大名炊き」の別名も持つ。

ふき俵
田の神に供える13個の「ふき俵」は、ふきの葉で豆ごはんを俵型に包んだ三重県の知恵の結晶。手を洗わず食べられ、食べ終われば葉は自然に還る。