
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
「ぼて茶」は番茶と大豆を煮出したお茶を塩をつけた茶せんで泡立て、黒豆ごはんとたけのこ、しいたけ、高野豆腐、奈良漬、フキなどのみじん切り具材を入れたお茶漬け風の料理である。松山地域は古くから茶道が盛んな土地柄であり、この気候風土に根ざした食文化として発達した。主に茶道をたしなむ人々が楽しんできたが、現代では手間暇をかけた贅沢なお茶漬けとして広く親しまれている。松山市猿川原の蓮生寺では、旧暦4月8日の花まつりに合わせて参拝客への接待として提供され、昭和50年代後半から精進料理とともに続けられている。家庭によって具材の組み合わせや黒豆ごはんの炊き方に違いがあり、かつては家の周りのクコの葉を煎じて健康茶としても飲まれていた。
由来・歴史
藩政時代、松山藩主より質素倹約のおふれが出された際、藩主の女房たちが寄り合いのもてなし料理として考案したと伝わる。高価な材料を一切使わず、松山の茶道文化を活かして茶せんでお茶を泡立てるという独特の形式が生まれた。松山市の「ぼて茶寺」として知られる蓮生寺では、釈迦の誕生を祝う花まつりに合わせて提供され、昭和50年代後半から精進料理とともに定着した。
食べ方
番茶と大豆を煮出したお茶を、塩をつけた茶せんでふわふわに泡立てる。茶碗の中に泡が浮かんだ状態で黒豆ごはんとみじん切りの具材を入れ、泡が消えないうちにお箸でかきこんで食べる。かつては茶道をたしなむ人々が主に楽しんだが、現代では手間暇をかけた贅沢なお茶漬けとして親しまれている。松山市蓮生寺では、旧暦4月8日に近いゴールデンウィーク頃の花まつりに合わせて参拝客に提供されている。
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産地
愛媛県の名物

えび天
えび天は、殻ごとすりつぶしたジャコエビの「ジャリッとした歯触り」が通の嗜みである、愛媛県新居浜から川之江にかけての燧灘の名物練り天。カルシウムたっぷりで子どもからお年寄りまで親しまれてきた。

ふかの湯ざらし
漁師が売り物にならないサメを酢味噌で酒の肴にしたのが始まり。下ごしらえに手間がかかり朝から夕方までかかる希少な南予の名物料理である。

ふくめん
こんにゃくがそぼろに「覆面」された見た目が鮮やかな、愛媛県宇和島の祝い料理。四季を表す彩りがハレの席を華やかに彩る。

緋の蕪漬/緋のかぶ漬
正岡子規も詠んだ愛媛の伝統漬物。鮮やかな緋色はアントシアニンと酢の化学反応によるもので、かぶの緋色が冴えればその年は良い年になるという縁起物として、松山のおせちに欠かせない。

法楽焼
室町時代の海賊が勝利の宴で味わった「海賊料理」がルーツ。焙烙鍋で旬の魚介を蒸し焼きにする、見た目豪華な今治の名物料理である。

いぎす豆腐
愛媛県今治市周辺の海岸で7・8月に採れる海藻「いぎす」を、生大豆粉と煮溶かして寒天のように固めた夏の名物。冷や奴のようなひんやりとした舌ざわりが、暑い季節の食欲をそそる。