
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
そら豆で作ったあんを小麦粉の皮でくるみ、みょうがの葉で包んで蒸す素朴な味わいの郷土菓子である。岐阜県の一部地域で「ぼち」とは小麦粉を練ったものを指し、もち米を使う一般的な「餅」とは異なる呼称が用いられている。みょうがの葉が繁りだす初夏から秋にかけての農作業繁忙期に、田植えや野良仕事の合間のおやつとして親しまれてきた。家庭によっては小麦粉に米粉を混ぜるなどの違いがあり、早い時期のみょうがの葉ほど香りがよいとされ、現代でも季節の風物詩として受け継がれている。
由来・歴史
「ぼち」は伝承地周辺で小麦粉を練ったものを指す言葉であり、もち米を使う一般的な餅とは異なる。かつては「田植えぼち」「野休みぼち」とも呼ばれ、田植えや農作業の一休みに食べられた。みょうがの葉の殺菌効果は冷蔵庫のない時代の携帯食としての先人の知恵を示し、そら豆の鉄分やタンパク質が農作業の疲労回復に役立った。
食べ方
水に浸したそら豆をやわらかく煮て砂糖を加えたあんを、小麦粉・水・砂糖・塩を練った皮でくるみ、みょうがの葉で包んで蒸す。6月から10月のみょうがの葉が出回る時期に作られ、農作業の合間に田んぼのあぜ道や畑の脇で腰を下ろして食べられた。一部地域では皮に米粉を混ぜることもある。
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産地
岐阜県の名物

鮎なれずし
1300年続く長良川鵜飼の歴史とともに受け継がれる発酵食品。鵜匠の技が生む「御鮨街道」の名物料理である。

五平餅
神に捧げる「御幣」に形が似ることから名付けられた五平餅。木こりたちの携行食から発展し、中山道を境に醤油味と味噌味の文化圏が分かれる独特の食文化を持つ。

鮒味噌
「東海の赤味噌」が鮒の臭みを和らげ、骨までほろほろに煮込む西濃の保存食。木曽三川の恵みを閉じ込めた、寒い季節の味覚である。

へぼ飯
江戸時代からの記録がある貴重な高タンパク食。海から離れた山間部で、大切なお客へのご馳走として振る舞われたクロスズメバチの幼虫料理である。

鮎ぞうすい
傷ついて市場性を失った鮎を惜しみなく味わう知恵から生まれた「鮎ぞうすい」。素焼きの香ばしさとだしの旨みが溶け合う、岐阜の夏の風物詩である。

鮎の塩焼
1300年の歴史を誇る「鵜飼」で獲れた鮎は皇室や伊勢神宮へ奉納される由緒正しい味。木曽川・長良川・揖斐川の清流で育まれた鮎を、炭火でじっくり焼き上げた夏の風物詩である。