
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
鮎全体に塩を振り、タテ串を刺して炭火で両面を焼くシンプルな調理法により、余分な水分が落ちて旨味が凝縮される。主な伝承地域は木曽川流域の中濃地域、長良川流域、揖斐川流域の西濃地域で、清流が多い地形が鮎の生育に適している。毎年6月頃から10月頃にかけての鮎漁の季節に食べられ、特に7月から8月の脂ののった成魚や、8月以降の子持ち鮎が適している。美山観光ヤナや板取川洞戸八幡ヤナなどの「観光ヤナ」では、鮎のつかみ取り体験とともに味わうことができ、家庭では焼き加減や塩の量に個人差が見られる。
由来・歴史
木曽川、長良川、揖斐川をはじめとする岐阜県の清流では、1300年の歴史を誇る「鵜飼」が行われ、御料鵜飼で獲れた鮎は皇室や伊勢神宮へ奉納される由緒正しいものである。伝統漁法「ヤナ」も各地で継承され、夏の鮎漁は地域の重要な行事となっている。
食べ方
鮎全体に軽く塩を振り5~6分ほど置き、ヒレと尾に化粧塩をして炭火などで両面をじっくりと焼く。タテ串を刺して焼くことで余分な水分が落ち、鮎本来の香りと旨みを存分に味わえる。6月頃から10月頃の鮎漁シーズン、特に観光ヤナや鵜飼の見学時に食されることが多い。
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産地
岐阜県の名物

鮎ぞうすい
傷ついて市場性を失った鮎を惜しみなく味わう知恵から生まれた「鮎ぞうすい」。素焼きの香ばしさとだしの旨みが溶け合う、岐阜の夏の風物詩である。

へぼ飯
江戸時代からの記録がある貴重な高タンパク食。海から離れた山間部で、大切なお客へのご馳走として振る舞われたクロスズメバチの幼虫料理である。

みょうがぼち
「ぼち」とは小麦粉を練ったものを指す地域の言葉で、そら豆のあんを包みみょうがの葉で蒸した初夏の郷土菓子。冷蔵庫のない時代の携帯食として先人の知恵が息づく。

からすみ
桃の節句に東濃の母親が作る「からすみ」は、富士山を模した山型の断面が特徴の蒸し菓子。高級珍味とは別物だが、わが子の幸せを願う名に由来する。

こも豆腐
藁編みのむしろ「こも」で豆腐を包んで茹でると、表面に無数の気泡が立ち、ワラの香りと美しい模様が生まれる。飛騨のおもてなし料理として、盆や正月に振る舞われてきた。

桑の木豆煮
明治・大正の養蚕業で台風から桑を守るために桑の木に絡ませた豆が名の由来。「飛騨・美濃伝統野菜」に認定される赤いかすり模様のインゲン豆を、醤油と砂糖で甘辛く煮込んだ郷土料理である。