
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
赤だつは、八つ頭という里芋の葉柄部(ずいき)を合わせ酢で和えた酸味の効いた料理である。山県市周辺の石灰質でやせた土壌は米作には向かないが、芋類の栽培に適しており、この土地の特産となっている。6月から9月の収穫期に食されるほか、干して冬の保存食とすることもあった。産後の女性に「古血を洗い、母乳の出も良くなる」とされ、産褥の食事として親しまれた。現代でも酢ぶてのほか、酢炒りや酢漬けなど多様な調理法で受け継がれている。
由来・歴史
「だつ」は里芋の葉柄「ずいき」の方言呼称で、赤紫色のものを「赤だつ」と呼ぶ。伝承地の山県市北部は山間部で平地が少なく米作が困難だったが、石灰質の土壌が芋栽培に適していた。赤だつは「古血を洗い、母乳の出も良くなる」と信じられ、産婦の体力回復を願って食べさせたと伝わる。
食べ方
筋を取り塩でもんでアクを抜き、短冊に切って合わせ酢と和える。収穫期の6月から9月に新鮮なものを食すほか、干して冬の保存食とすることもある。酢ぶて以外にも炒って酢と和える酢炒りや、重しをのせて酢に漬ける方法など、家庭によってさまざまな食べ方がある。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
岐阜県の名物

千石豆のかきまわし
「かきまわし」は混ぜご飯をかき回す様子から名付けられた岐阜市の郷土料理。明治から続く希少な「千石豆」の独特な香りと風味が、親戚が集まる席を賑わせてきた。

つぎ汁
「きったて」と呼ばれる専用の容器から、箸で混ぜながらお椀に次いで回る独特の供し方が名の由来。辛みと甘みが絶妙に調和した、郡上市明宝寒水地区でしか味わえない希少なお吸い物である。

初午だんご
繭の形をした団子「初午だんご」は、明治から昭和初期にかけての養蚕盛期、岐阜の農家が豊蚕を願って神に供えた縁起物。白川村では蚕飼祭りで「春駒踊り」とともに今も受け継がれる。

柿なます
干し柿を酢の物に加えるという意外な組み合わせが特徴。大根と人参のシャキシャキとした食感に、干し柿のもちもちとした甘みが絶妙にマッチする。

赤かぶ漬け
江戸時代から続く塩節約の知恵が生んだ、発酵で白い身が紅く染まる漬物。飛騨の初冬、川で野菜を洗う「菜洗い」の風物詩とともに受け継がれる。

鶏ちゃん
豚のホルモン焼き「トンチャン」になぞらえて名付けられた、岐阜県飛騨地方の鶏肉炒め。1950年代にジンギスカンを参考に生まれ、各家庭の秘伝のタレが受け継がれている。