
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
大根と人参を千切りにし、炒った落花生をすりつぶして混ぜ合わせた甘酸っぱい酢の物である。落花生の油脂が酢の刺激を和らげ、コクのあるまろやかな味わいが特徴だ。主に落花生の特産地である富士宮市、富士市を中心とした静岡県東部地域に伝承されており、当地の名産を生かした郷土料理として親しまれている。本来は正月のおせち料理として食べられてきたが、気軽に作れることから現在は日常的に家庭で作られている。すり具合や酢・砂糖の配合は家庭ごとに違いがあり、それぞれの味付けが受け継がれている。
由来・歴史
静岡県東部は落花生の特産地であり、地元の名産を活用した「紅白なます」が発展した。一般的な甘酸っぱい酢の物とは異なり、炒った落花生をすりつぶして加えることで、酢の酸っぱさが和らぎ、落花生のこくが加わる独自の味わいを生み出した。これにより酢の物が苦手な人にも食べやすくなり、地域の食文化として定着した。
食べ方
大根と人参を千切りにし、塩を振って汁気を絞る。すり鉢に炒った落花生を入れてすり、酢・砂糖・塩を混ぜた調味料を加え、脂が出るまでさらにすりあわせる。水気を絞った野菜と混ぜ合わせて完成する。正月のおせちとして食べられるほか、気軽に作れるため現在は日常的な家庭料理としても親しまれている。
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産地
静岡県の名物

折戸なすの田楽
「一富士、二鷹、三茄子」の縁起物として徳川家康も愛した、濃厚な甘みが特徴の在来種茄子を田楽で味わう。明治以降途絶えたが、平成17年に種子から復活を遂げた貴重な郷土料理である。

生しらす丼
鮮度が命の「生しらす」は、漁獲直後の朝しか味わえない贅沢。駿河湾の豊かな恵みをそのまま丼にした、静岡が誇る海の宝石である。

まご茶漬け
「まごまごしないで早く喰え」という漁師の言葉が名前の由来。鮮度抜群のアジを叩いて熱いお茶をかける、伊豆半島の漁師めしが家庭の味に。

筍のアラメ煮
かつて海岸に流れ着いた海藻を使った春の味。アラメの水揚げが途絶えても、他地域のものを使い今も食卓に並ぶ、静岡中部の知る人ぞ知る郷土料理。

がわ
味噌を溶かす際の「ガワガワ」という音が名前の由来。漁師が船上で作った冷やし味噌汁が、御前崎の夏の食卓を彩る名物となった。

切り干しいも
江戸時代、薩摩の遭難船を救った御前崎の大澤権右衛門がサツマイモをもたらしたことが発祥。天日で干す「煮切り干し法」が生み出した、甘さとやわらかさが際立つ保存食である。