
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
サツマイモを蒸して薄切りにし、天日干しで仕上げた干し芋である。熱いうちに縦に薄切りにし、天日で干す「煮切り干し法」により、サツマイモ本来の甘さとやわらかな食感が引き出される。主な伝承地域は御前崎市、島田市、焼津市で、冬の「遠州からっ風」と長い日照時間が干し芋の生産に適した風土を形成した。保存食として一年中食されるが、特に小腹が空いたときのおやつとして親しまれてきた。家庭によってはオーブンで乾燥させる作り方もあり、使うサツマイモの種類により仕上がりの甘さや食感が異なる。現代ではトースターや炭火で軽くあぶって食べるアレンジも定着している。
由来・歴史
静岡県は干し芋の発祥の地とされる。江戸時代、御前崎沖で遭難した薩摩の船を地元の大澤権右衛門が救助したことで、サツマイモが静岡県に伝来した。その後、サツマイモを煮て薄く切り天日で干す「煮切り干し法」が考案され、これが「干しいも」の起源となった。
食べ方
そのまま食べるほか、トースターや炭火で軽くあぶると表面がかりっとし、中はやわらかく甘みが増す。保存食なので一年中食べられるが、おやつや小腹が空いたときに食されることが多い。家庭で作る場合は天日干しの代わりにオーブンで乾燥させることもできる。
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産地
静岡県の名物

がわ
味噌を溶かす際の「ガワガワ」という音が名前の由来。漁師が船上で作った冷やし味噌汁が、御前崎の夏の食卓を彩る名物となった。

筍のアラメ煮
かつて海岸に流れ着いた海藻を使った春の味。アラメの水揚げが途絶えても、他地域のものを使い今も食卓に並ぶ、静岡中部の知る人ぞ知る郷土料理。

落花生なます
炒った落花生をすりつぶして加えることで、酢の物が苦手な人にも食べやすいまろやかな味わいに。静岡県東部の正月の定番「紅白なます」は、落花生のこくがあとをひく郷土の知恵である。

安倍川もち
徳川家康が命名したという伝説もある、静岡を代表する餅菓子。安倍川橋のたもとには200年の老舗も軒を連ね、今も旅人を出迎える。

金目の煮付け
伊豆半島の高級魚・地金目鯛を丸ごと甘辛く煮詰めた逸品。1本釣りで水揚げされる稲取キンメは脂の乗りが絶品で、ハレの日には姿煮で振る舞われる。

静岡おでん
駄菓子屋で1本から買える独特の食文化。黒いだしに青のりとだし粉を振りかける静岡おでんは、子どものおやつとして親しまれてきた。