
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
大山の豆腐は水分が多めでやわらかく、あっさりした味わいが特徴の豆腐料理である。丹沢山系の良質な清水と、各地から奉納された大豆を用いて作られる。主な伝承地域は丹沢大山国定公園内の大山周辺で、雨が多い霊山として縄文時代から信仰を集め、江戸時代には関所を通らず往復できた行楽地として栄えた。季節を問わず食べられるが、特に夏の大山詣りで参拝客に振る舞われたのが起源である。家庭では「冷奴」「湯豆腐」のほか、山菜や柿を和えた「白和え」、みそだれをつけた「豆腐の田楽」など多様なアレンジが楽しまれ、2016年の「大山詣り」日本遺産認定の構成要素となっている。
由来・歴史
大山の豆腐は、各地から奉納された大豆と地元の清水を利用して作ったのが始まりである。大山は雨が多い「雨降山」が転じた霊山で、江戸時代には関所を通らず3〜4日で往復できたため、夏の大山詣りに多くの庶民が訪れた。江戸人口100万人の時代にひと夏で20万人が参拝し、手のひらに乗せた豆腐をすすりながら歩く姿が見られたという。宿での豆腐料理が喜ばれて地域の名物となり、2016年には「大山詣り」が日本遺産に認定された。
食べ方
「冷奴」は切って皿に盛り、醤油やポン酢など好みの調味料・薬味をつけて食べる。「湯豆腐」はだし汁や具材を煮立てた鍋に豆腐を入れて食す。季節を問わず味わえ、市中の家庭では毎日の食卓に欠かせない。地元では山菜や柿と和えた「白和え」、みそだれを添えた「豆腐の田楽」なども親しまれている。
オンラインで買う
ふるさと納税で取り寄せる
産地
神奈川県の名物

奈良茶飯
東海道の宿場・川崎で旅人を魅了した「ファーストフード」。十返舎一九の『東海道中膝栗毛』に登場し、大名も立ち寄る人気店となった万年屋の名物料理が、現代に復活した。

田にしの味噌煮
春の飯山観音花祭りで「タニシ町」と呼ばれるほどの賑わいを見せた、甘辛味噌に煮込んだ田にしの郷土料理。かつては農家の日常食として親しまれた。

シューマイ
横浜市のシューマイ消費額は全国平均の2倍以上。崎陽軒の駅売店シウマイと中華街の存在が、神奈川県民の食文化を形作った。

小田原かまぼこ
「蒲(がま)の穂や鉾に似ている」という名前の由来を持つ、白身魚のすり身を木の板に乗せて蒸し上げた小田原の名物。扇形にぷっくりとはみ出した独特の形状が特徴である。

石垣団子
サイコロ状のさつまいもが石垣に見えることから名付けられた相模原の郷土菓子。火山灰台地で育った地粉とさつまいもの素朴な甘みが、農作業の合間に親しまれた「おこじゅう」として受け継がれている。

牛鍋
1862年に横浜「伊勢熊」で誕生した、すき焼きとは異なる「煮る」牛鍋。開港直後の外国人居留地で生まれた和洋折衷の味は、妻の猛反対を押し切って始まったという。