
写真出典:農林水産省「うちの郷土料理」
紹介
ゼリーフライは、おからとゆでてつぶしたジャガイモを主材に、炒めたニンジンやネギなどの野菜と混ぜ合わせ、小判型に整えて油で揚げた料理である。衣はつけず、揚げた後にウスターソース等にくぐらせるのが特徴で、モチモチとした食感とソースの味わいが人気を集めている。主な伝承地域は埼玉県行田市で、かつては荒川流域の水害に悩まされたこの土地では、保存性の高いおからを活用した食文化が発達した。明治後期から庶民のおやつとして親しまれ、現在も行田市民の日常に深く根付いている。家庭や店舗によって具材の配合やソースの味付けに違いがあり、近年はゼリーフライバーガーやピタサンド、カレー味・チョコバナナ味などの変わり種も登場し、伝統と革新が共存する郷土料理となっている。
由来・歴史
「ゼリーフライ」の名称は、小判のような形状から「銭フライ」と呼ばれていたものがなまって変化したものである。そのルーツは中国東北地方の「野菜まんじゅう」にあり、日露戦争に従軍した行田市内の「一福茶屋」の店主が考案したとされる。明治後期には一般的に食されるようになり、以来100年以上にわたり行田市民のおやつとして愛され続けている。
食べ方
おからとつぶしたジャガイモを炒めた野菜と混ぜ、小判型に整えて油で揚げる。揚げた後にウスターソース等にくぐらせて仕上げる。主に庶民のおやつとして食されてきたが、現在は市内の飲食店でゼリーフライバーガーやピタサンドとして提供されるほか、カレー味やチョコバナナ味などの変わり種も楽しめる。
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産地
埼玉県の名物

ねぎぬた
埼玉・深谷の祝い料理「ねぎぬた」は、酢味噌と絡む冬ネギのとろける甘みが格別。かつては「もうすぐお開き」の合図として配られた縁起物である。

煮ぼうとう/ひもかわ
埼玉県を代表する幅広麺の煮込み料理。渋沢栄一が愛した「煮ぼうとう」は、毎年11月11日の命日に「にぼうと会」で供され、地元の食文化を今に伝える。

かてめし
醤油を使うハレの日の飯物として、五目ちらしよりも重宝されたという秩父の名物料理。米のかさを増やす工夫から生まれた庶民の知恵が、現代も家庭で受け継がれる。

塩あんびん
砂糖が高価だった江戸時代、庶民が生み出した知恵の菓子。塩味のあんをもちで包んだ「塩あんびん」は、埼玉県北部・東部で新米収穫や子どもの成長祝いに欠かせないハレの日の味である。

いがまんじゅう
赤飯が栗のイガのようにまんじゅうを覆う、埼玉県北東部の縁起菓子。甘じょっぱい味わいともっちり食感が意外な調和を生み、ハレの日に親しまれてきた。

冷や汁/すったて
「すったて」とは、野菜をすりばちですりたてを食べていたことに由来する。四方を川に囲まれた川島町で稲作の農家に親しまれ、夏の農繁期に手間なく栄養を補給できるうどんのつけ汁として重宝された。